国際モダンホスピタルショウ2019がスタート〜今年は東京ビッグサイト南展示棟で開催
2019-7-17
開会式恒例のテープカット。
今年は南展示棟1階のフロア内で行われた。
ヘルスケアITの最新ソリューションなどがそろう「国際モダンホスピタルショウ2019」が,2019年7月17日(水)に開幕した。今年は,2020年の東京オリンピック開催に伴う東京ビッグサイトの施設利用の関係で,例年とは異なり7月に完成したばかりの南展示棟を使用して,19日(金)までの3日間の日程で行われる。今回のテーマは「健康・医療・福祉の未来をひらく〜世代と国境を越えた豊かな共生を目指して〜」。
初日には,展示会場の開場前に開会式が行われた。最初に主催者の一般社団法人日本病院会会長の相澤孝夫氏が挨拶した。相澤氏は,政府が進めてきた社会保障制度改革は病院にとっては痛みとつらさを伴うもので忍耐と創意工夫でしのいできたが,新たに人口減と働き手不足が問題となる2040年問題への対応ではさらなる病院の負担増が予想されると言及した。特に,働き手不足への対応は重要で,ロボットや人工知能(AI),ICTなどの効果的導入,タスクシフティングなどには早急に取り組む必要があり,また,人口減が現実となる中で病院が地域づくりの中心的な役割を担う必要があるとも述べ,「病院にはこれまでの延長線上にある改善ではなく,抜本的な革新が必要となる」と強い危機感を示した。その上でホスピタルショウでは,病院が取り組むべき“革新”に必要な情報システムや機器などが数多く展示されており,未来に向けてチャレンジする何らかのヒントを見つけてほしいと結んだ。
同じく主催者挨拶に立った一般社団法人日本経営協会理事長の岡島芳明氏は,1974年に東京・晴海でスタートしたホスピタルショウの歴史を振り返り,関係各位の協力,支援に感謝を述べた。今回の国際モダンホスピタルショウ2019は南展示棟に出展社数317社,展示面積約7000m2の規模での開催となり,来場者に見やすくわかりやすい会場構成となっていることを紹介した。展示を通じて,先進的な提案や示唆が得られる場となればうれしいと述べた。
このほか,厚生労働省大臣官房審議官の迫井正深氏,公益社団法人日本医師会会長の横倉義武氏,公益社団法人日本看護協会常任理事の荒木暁子氏が来賓として挨拶した。また,出展者代表としてオージー技研(株)代表取締役社長の奥田 宏氏が挨拶,ホスピタルショウ委員会委員長の大道 久氏が今回のホスピタルショウの概要を説明した。最後に恒例のテープカットが行われ46回目の国際モダンホスピタルショウ2019がスタートした。
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