AWSと浜松医科大学,スマートヘルスケアの実現に向けた包括連携協定を締結
2024-11-19
AWSと浜松医科大学が包括連携協定を締結
アマゾン ウェブ サービス ジャパン(同)(AWS)と浜松医科大学は,スマートヘルスケアの実現に向けた包括連携協定を締結すると発表し,2024年11月15日(金),同本社(東京都目黒区)において締結式・記者発表会を開催した。AWSとの包括連携協定の締結は,国立大学法人としては同大学が初めてとなる。
はじめに,同大学学長の今野弘之氏とAWS常務執行役員 パブリックセクター統括本部長の宇佐見 潮氏が挨拶に立ち,本協定のねらいや意義などを語った。同大学は2024年に開学50周年を迎えたが,その記念事業の柱の一つとして医療のデジタルトランスフォーメーション(DX)化によるスマートホスピタルの実現を掲げている。こうした状況の中,包括連携協定を締結したことについて今野氏は,将来のより良い地域医療・スマートヘルスケアの創造をめざす大変意義深いものであると述べた。また,AWSの最先端のクラウド技術を活用することで,静岡県民の健康データシステムや地域医療情報データシステムを整備することによる医療の質および効率性の向上,自然災害時の医療体制の維持,医療従事者の働き方改革・負担軽減などに努めていきたいとの考えを示した。次に,宇佐見氏は,今回の包括連携協定の目的について,クラウドや人工知能(AI)技術を用いて必要な保健・医療・介護サービスが,いつでも,どこでも,安心して受けられる医療体制を同大学とともに実現していくことをめざすと述べた。また,同大学との連携を通じて医療ビッグデータの効率的な共有と活用を実現するとともに,全国の医療機関に対してデジタル化を加速させる先進的モデルとなり,日本の医療DX推進に貢献していきたいとの考えを示した。
今野氏と宇佐見氏による協定書署名に続き,AWSパブリックセクター統括本部ヘルスケア事業本部長の大場弘之氏が,本連携協定について概説した。AWSは,クラウドを活用した医療データ共有やセキュリティ対策などの医療ITインフラの最新化,生成AIなどの活用によるデータ分析と予測など,グローバルでヘルスケアのデジタル化を促進する取り組みを行っている。その結果として医療の質の向上や働き方改革などに貢献することをめざしており,今回の連携協定においては,同大学の医療構想の大きな柱である,静岡県民の健康づくりに資する医療エコシステムの構築に向けて支援を行っていくと述べた。
最後に,同大学医療DX推進担当 病院長特別補佐の五島 聡氏が,「スマートヘルスケア実現に向けた包括連携協定」と題して講演した。同大学は,医療DXの推進に向けた取り組みとして,2025年度に浜松医療センターとともに地域連携法人の設立を進めているほか,厚生労働省による全国医療情報プラットフォーム創設に向けたモデル事業に同大学附属病院を中心とした県内6病院で参画している。五島氏は,こうした状況において,最大の課題はDX人材の不足であるとし,今回の連携協定においては,不足する人材やスキルについてAWSのサポートを受けることで解決していきたいとの期待を示した。また,地域が抱える医療課題の解決に向け,県内唯一の医学部を持つ大学として地域全体をコーディネートできるよう,AWSとともにさまざまなプロジェクトを推進していきたいと語った。
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