懇親会で挨拶する瀧口登志夫会長

一般社団法人日本画像医療システム工業会（JIRA）は2024年6月6日（木），2024年度定時社員総会を開催した。総会中に開かれた理事会において，会長にキヤノン（株）副社長執行役員/キヤノンメディカルシステムズ（株）代表取締役社長の瀧口登志夫氏が選出された。

総会後の懇親会で挨拶した瀧口会長は，4月16日に発表された「JIRA画像医療システム産業ビジョン2030」に言及した。同ビジョンでは，次の5つのビジョンを掲げている。

・第1のビジョン：JIRA産業の振興と関連領域との連携強化
世界をリードするイノベーションの創出とその早期社会実装・有効活用を推進し，関連団体との連携強化による相乗効果を実現する。

・第2のビジョン：【データが変える医療】の実現に向けた環境整備
新たなデータ活用技術による業務効率化とより高度な医療を提供するシステムの社会実装に向けたけた環境を整備し，データが変える医療をめざす。

・第3のビジョン：医療機器に即した法規制，保険制度の実現
医療機器（SaMD含む）に即した法整備の提案と予見性のある診療報酬制度の具体化により，JIRA関連産業の拡大をめざす。

・第4のビジョン：グローバル市場での競争力の強化
画像医療システムに関連する企業がグローバルに開発・製造し競争力を得る環境（国際整合，公平性など）を行政と協働で実現する。

・第5のビジョン：持続可能な医療を提供する産業構築
事業継続の阻害要因に対応した商品の提供と予見される事態への事前準備，および環境負荷に配慮した商品の提供により安全・安心で安定した医療を可能とする。

瀧口会長は，2030年に向けてこれら5つのビジョンの実現に取り組み，安全で，高効率，高品質の医療を提供する会員企業のために，JIRAとして活動していくと述べた。

なお，当日は表彰式が行われ，前会長の山本章雄氏〔富士フイルムヘルスケア（株）代表取締役社長〕らが表彰を受けた。

瀧口会長から表彰を受けた山本章雄前会長（写真左）

表彰式後の記念撮影