「Claris Engage Japan 2022」がオンラインで開催,Claris FileMakerのメディカル分野活用事例を紹介

2022-11-21

クラリス(FIleMaker)

ヘルスケアIT


Claris Engage Japan 2022

クラリスインターナショナルは,「Claris Engage Japan 2022」を2022年10月26日(水)〜28日(金)の3日間,オンラインで開催した。同社のClaris FileMaker,Claris Connectなどの最新情報や開発・導入事例などのプログラムが多数設けられた。10月26日に行われたオープニングキーノートでは,ブラッド・フライターグCEOによる挨拶やClarisプラットフォームの将来的なビジョンなどが紹介された。

ヘルスケアに関連するプログラムでは,「メディカル」カテゴリとしてClaris FileMakerプラットフォームでローコード開発されたシステムを活用した事例が紹介された。
(株)DBPowers・有賀啓之氏と医療法人美脳札幌美しが丘脳神経外科・阪本奈緒氏による「ベンダー支援を受けつつユーザ目線でのスマートホスピタルを実現」では,Clarisパートナーが構築したプラットフォームと病院スタッフのユーザーサイドのアプリ制作が連携して,病院のデジタルトランスフォーメーション(DX)を進めている事例を紹介した。札幌美しが丘脳神経外科では,DBPowersがFileMakerプラットフォームでアカウント認証や他システム連携が可能な基盤システムとして“BINOE-DX-FOUNDATION”を構築。阪本氏を中心とするユーザーは,その基盤の上で,受付管理(入館者チェック),退院支援者情報共有,ICTラウンド,iPhone台帳(端末の貸し出しの管理)などの診療や業務をサポートするカスタムAppを構築して活用している。
「Claris FileMakerで小さくはじめるDXの話—内製開発で挑戦を続ける病院事例を通じて」をプレゼンテーションした松波メディカルソリューション・深澤真吾氏は,Claris FileMakerで病院のDXをいかに進めるかを具体的に解説した。深澤氏は,DXがうまくいかないのは,DXや電子化自体が目的となってしまうからで,何をしたいかに焦点を当て,そこに向けた変更(トランスフォーメーション)を繰り返し行うことで完成度を高めることが重要だとして,そのためのツールとしてClaris FileMakerは最適だと述べた。その上でiPhone800台が稼働する松波総合病院で進行中の院内DXの事例を紹介した。
そのほかメディカルカテゴリでは,亀田IVFクリニック幕張・筋野徒志雄氏,(株)ワークスペース・岡田 匡氏による「Claris FileMaker内製化開発によるSmart Clinic化の実際~FileMaker Data APIを活用したWeb問診票開発を中心に」,旭川医科大学・水上裕輔氏と有賀氏による「先端的がん診断を可能にする地域ロジスティクスのバックボーンをClaris FileMaker Cloud で再構築」,木更津・今井矯正歯科クリニック院長・今井利明 氏,(株)フルーデンス・小巻旭洋 氏による「歯科クリニックにおけるスケジュール管理や予約業務の効率化〜SMSによるリマインド通知の活用やGoogleカレンダーとの連携〜」などが行われた。
また,“成功事例”のセッションでは,イエスウィキャン・有城博昭氏の「COVID 19に立ち向かった事例 千葉県様、山梨県様、静岡県様が未曾有の事態を Claris プラットフォームでどのように乗り切ったのか」が行われ,Claris FileMakerによるコロナ対応の事例なども紹介された。

 

●問い合わせ先
Claris Engage Japan 事務局(株式会社xpd内)
E-mail:[email protected]

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