放射線科専用受付システム
「MERSYS-Ⅳ（ラジエーションパッケージ）」

（株）島津製作所は2022年7月5日（火），病院の放射線科専用受付システム「MERSYS-Ⅳ（ラジエーションパッケージ）」を発売し，同日，島津製作所本社（京都市中京区）およびオンラインで記者説明会を行った。

MERSYS-Ⅳ（ラジエーションパッケージ）は，放射線科の受付開始時刻前から多くの患者が並んで受付が混雑することによって生じる，予約時間に検査を行えない，受付待ちによる患者ストレス，受付業務が停滞するといった課題の解決をめざして開発された。RISと連携し，1台ですべての検査室の検査受付を行うことができる。RISと連携した無人受付システムとしては国内初の製品となる（同社調べ）。操作は簡単で，診察券挿入またはバーコード読み取りだけで受付が完了し，受付番号や検査内容（行き先，検査室，予約時間）が印刷された受付票が発行される。

製品ラインアップは，モニタサイズが19インチ/17インチの2種類で，筐体はピンク，ブルー，グリーンの3種類から選ぶことができる。価格は754万円（税別），目標台数は年間20台としている。また，オプションとして提供される表示システムでは，待合室に設置したモニタで順番待ちの状況とおおよその待ち時間を確認することができる。順番を待つ患者のストレスを軽減するほか，受付スタッフへの問い合わせが減り業務効率が改善することが期待される。

記者説明会では，開発背景や製品概要を説明した後，MERSYS-Ⅳ（ラジエーションパッケージ）の実機を用いて受付のデモンストレーションが行われた。

受付操作のデモンストレーションの様子。患者は，診察券挿入またはバーコード読み取りを行う。

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