JRC2020webが閉会
約1万7800人が参加
2020-6-18
JRC2020web Closing Ceremony
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大防止のためオンライン開催となったJRC2020webが6月14日(日),約1か月間の会期を終えて閉会した〔2020国際医用画像総合展(Web-ITEM 2020)などの一般公開コンテンツは6月30日(火)まで〕。「一寸の光陰 The power of Imaging」をテーマに,5月15日(金)から始まったJRC2020webは,当初予定していた6月5日(金)までの会期を約2週間延長。多くの人が参加できるようにした。その効果もあってか,参加者数は,第79回日本医学放射線学会(JRS)総会が6281人,第76回日本放射線技術学会(JSRT)総会学術大会が5143人,第119回日本医学物理学会(JSMP)学術大会が902人となった。ほかに非会員668人の登録があり,各学術集会を合わせると1万2994人が参加した。また,84社が出展した2020国際医用画像総合展には4792人が参加し,総合計は1万7786人に上った。発表数は,第79回JRS総会が口述219題,展示256題,第76回JSRT総会学術大会が口述447題,展示60題,第119回JSNM学術大会が口述145題であった。6月14日15時から配信を開始したClosing Ceremony(合同閉会式)の中で挨拶した一般社団法人日本ラジオロジー協会代表理事の本田 浩氏は,Web開催となったものの創意工夫が随所に見られ,予想を上回る参加者数だったと総括した。その上で,JRC 2021は,2021年4月15日(木)〜18日(日)の4日間,パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)での開催を予定していると述べ,会場で直接皆さんとお目にかかりたいとまとめた。
本田JRC代表理事の挨拶に続き,各学術集会および展示会の会長・大会長が挨拶した。第79回JRS総会会長の青木茂樹氏(順天堂大学)は,オンライン開催が容易に行えたことで,今後,情報収集の場としての学会のあり方が問われるとし,コンテンツの重要性を指摘した。同様に,第76回JSRT総会学術大会大会長の奥田保男氏(国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構)も,今回のオンライン開催は,今後の開催形式に影響を与えるとの見方を示し,学術集会の文化が変わったと述べた。続く,第119回JSMP学術大会大会長の有村秀孝氏(九州大学)も,100年1回の変革であったと振り返り,止めることなく継続することは研究や物づくりでも重要だと強調した。最後に挨拶した一般社団法人日本画像医療システム工業会(JIRA)前会長の新延晶雄氏は,いつでもどこからでも効率的に情報収集できる,新たな価値を提供できたとまとめた。
Closing Ceremonyには,JRC 2021の各学術集会および展示会の会長・大会長も参加した。第80回JRS総会会長は富山憲幸氏(大阪大学),第77回JSRT総会学術大会大会長は西出裕子氏(岐阜医療科学大学),第121回JSMP学術大会大会長は兼松伸幸氏(国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構)が務める。また,JIRAの山本章雄会長もClosing Ceremonyに参加した。JRC 2021のテーマには,「先人たちの功績とその先へ:Milestones and Beyond」が掲げられた。
なお,Closing Ceremonyの司会は,第76回JSRT総会学術大会実行委員長の梁川範幸氏(つくば国際大学)が務めた。
●問い合わせ先
JRC運営事務局
E-mail:[email protected]
https://jrc2020web.com