ボストン・サイエンティフィック ジャパンがメディアセミナーを開催
「医療機器における安全対策 今後の展望─再製造? 単回使用?〜泌尿器科領域における医療機器の再処理の課題」をテーマに,軟性尿管腎盂鏡「LithoVue」を紹介
2017-11-24
軟性尿管腎盂鏡「LithoVue」の単回使用
デジタルフレキシブルウレテロレノスコープ
ボストン・サイエンティフィック ジャパンは,2017年11月22日(水)にコンファレンススクエア エムプラス(東京都千代田区)において,「医療機器における安全対策 今後の展望─再製造? 単回使用?〜泌尿器科領域における医療機器の再処理の課題」をテーマにメディアセミナーを開催した。本セミナーでは,単回使用医療機器の再使用問題が顕在化しているなか,厚生労働省が2017年7月に安全性担保と医療費削減に向け,単回使用医療機器の再製造に関する制度を新設したことを受け,泌尿器科領域に焦点を当てた講演が行われた。また,会場には,同社が販売している日本初の単回使用軟性尿管腎盂鏡「LithoVue」が展示された。LithoVueは,システムワークステーションとデジタルフレキシブルウレテロレノスコープで構成されている。デジタルフレキシブルウレテロレノスコープは単回使用のため,常に新しい状態で使うことができ,修理,洗浄,滅菌,機器の状態管理などの手間やストレスから解放される。また,軽量かつ人間工学的に設計されたハンドルには光源が内蔵されており,術中の操作を円滑にサポートし,長時間の内視鏡操作による疲労を軽減することができる。
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セミナーでは,初めに埼玉医科大学病院泌尿器科の矢内原 仁氏が「医療機器における安全対策 3つの方向性─泌尿器科領域における医療機器の再処理の課題─」と題し,泌尿器科領域における再製造・再処理の課題について講演した。矢内原氏は,厚生労働省が発表した単回使用医療機器の「再製造」に関する新しい制度について,この制度の条件を満たした再製造を行うことは,人的,金銭的,時間的コストから普及実現性は低いのではないかとの考えを示した。また,医療機器の院内での「再処理」については,再処理の方法自体の限界だけでなく,エビデンスの欠如やインセンティブがないことによる再処理に対する意識の低さなど,さまざまな原因が影響し,安全性が担保されない可能性について言及した。一方,単回使用の医療機器が十分機能的であれば,これらのコスト,安全面の課題が解消されるのではないかと述べた。
次に,ボストン・サイエンティフィック ジャパン代表取締役社長の内木祐介氏より,事業紹介が行われた。内木氏は,ボストン・サイエンティフィック全体の製品開発の概要などを説明した後で,創立30周年を迎えるボストン・サイエンティフィック ジャパン独自の目標として,「日本 医療 つなぐ」をコンセプトに今後の活動を行っていきたいとの抱負を語った。
最後に,同社執行役員ウロロジー&ペルビックヘルス事業部長の諸冨優子氏より,LithoVueの製品紹介が行われた。諸冨氏は,LithoVueが軟性尿管腎盂鏡としては国内初のディスポーザブル製品であり,本製品が単回使用化と軽量化により,医療従事者の負担軽減や,より高い感染症コントロールを実現した点が評価され,グッドデザイン賞を受賞したことを紹介した。
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●問い合わせ先
ボストン・サイエンティフィック ジャパン(株)
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