ソニー・オリンパスメディカルソリューションズが4K外科手術用内視鏡システムを発表
2015-9-17
高精細映像で手技を支援する
4K外科手術用内視鏡システム
ソニー・オリンパスメディカルソリューションズ(株)(SOMED)は2015年9月16日(水),4K外科手術用内視鏡システムを発表した。「VISERA 4K UHD」として,10月上旬からオリンパス(株)が,日本,ヨーロッパで販売を開始する。4Kの高精細映像のため視認性が良く,色再現性に優れており血管,神経,リンパ管などの微細組織の識別が容易になる。カメラ映像は4Kの大型モニタで観察でき,拡大表示も可能。術者の手技を支援する。
この4K外科手術用内視鏡システムは,2013年にソニー(株)とオリンパスのアライアンスにより設立されたSOMEDが手がける初めての製品となる。ソニーの持つデジタルイメージング技術とオリンパスの光学技術・医療技術を組み合わせて開発された。「VISERA 4K UHD カメラコントロールユニット OLYMPUS OTV-S400」「VISERA 4K UHD 高輝度光源装置 OLYMPUS CLV-S400」「4Kモニター(31/55型) LMD-X310S/X550S」「4Kカメラヘッド OLYMPUS CH-S400-XZ-EB」「高解像硬性腹腔・胸腔鏡」「4Kレコーダー」で構成される。このうち,4Kレコーダーは2016年年初の発売を予定している。
同日には,経団連ホール(東京都千代田区)において新製品発表会が行われ,SOMED代表取締役社長/ソニー業務執行役員SVPの勝本 徹氏と,オリンパス取締役専務執行役員の田口晶弘氏が出席した。勝本氏は,ソニーとオリンパス両社の得意分野の技術を投入し,2年5か月の歳月をかけて開発した製品だと説明。光源からモニタ表示までの映像処理全体を最適化した4K外科手術用内視鏡システムの特長と有用性を紹介し,アライアンスの成果をアピールした。また,田口氏は,新システムを使用することで,ユーザーはより精度の高い手技を行うことができるとともに,手術への集中度が高まり,疲労も軽減できるとし,医療機関にとっては1日の手術件数を増やすことも可能だと述べた。そして,今後手術件数の増加が見込まれる内視鏡下外科手術の領域に,新製品を投入することで,外科手術用内視鏡システムにおける海外市場のシェアを現在の20%から30%に引き上げるとした。その上で田口氏は,内視鏡下外科手術において,4Kがデファクトスタンダードになるようにしたいと意気込みを語った。
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●問い合わせ先
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http://www.sony-olympus-medical.com
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