放医研がHIMACなど施設内を一般公開

2014-5-15


放射線に関する知識が楽しく学べるポスター展示

放射線に関する知識が楽しく学べるポスター展示

独立行政法人放射線医学総合研究所(放医研)は,2014年4月20日(日),施設内の一般公開を行った。これは文部科学省が定める「科学技術週間」の行事として開催されたもの。教育・文化立国,科学技術創造立国をめざして,科学技術の振興を図るために,青少年をはじめ国民に関心を持ってもらう催しとして開かれている。

当日は,ゲームや科学実験などを体験できる研修棟,ポスター展示が行われた講堂,PIXE分析用加速器システム(PASTA)とマイクロビーム細胞照射装置(SPICE)のある静電加速器棟,緊急被ばく医療施設・REMAT車両,PET/CTを紹介する分子イメージング棟,サイクロトロン棟,HIMACのある重粒子線棟と新治療研究棟を一般の参加者に公開。また,重粒子線治療推進棟では,(1)「放医研の被ばく事故対応 ─ビキニ環礁被ばく事故を中心に─」(立崎英夫氏・REMAT医療室長),(2)「その物忘れ,本当に年相応ですか? ─PETで見えた!認知症の原因と近未来の認知症治療戦略─」(島田 斉氏・分子イメージング研究センター分子神経イメージング研究プログラム脳病態チーム研究員),(3)「消化器がんに対する重粒子線治療」(山田 滋氏・重粒子医科学センター病院治療課第2治療室長)をテーマにした講演会が行われた。

各見学エリアでは,職員が説明員として参加者に設備や装置の解説をしたほか,質問にも丁寧に答える姿が見られた。また,子どもにも楽しんでもらえるよう,スタンプラリーを行うなどして,放医研の存在を身近に感じる工夫が凝らされていた。このほか,新治療研究棟には,年々国民の認知度が高くなっている重粒子線治療についての相談コーナーも設けられた。

参加者は家族連れも多く,約3300人が来場。放医研の施設や役割,放射線に関する知識を楽しく学べる一日となった。

REMAT車両の公開

REMAT車両の公開

徒歩でその大きさを体感できたHIMACのシンクロトロン

徒歩でその大きさを体感できた
HIMACのシンクロトロン

 

●研究所の活動に関する問い合わせ先
独立行政法人放射線医学総合研究所
企画部広報課
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