医療放射線防護連絡協議会が医療放射線の安全利用に関するメディア懇談会を開催
ー市立甲府病院における小児への放射性医薬品過量投与事故の調査報告と医療安全がテーマ

2014-4-1

放射線防護

医療被ばく


河野氏による報告書の内容説明

河野氏による報告書の内容説明

医療放射線防護連絡協議会は2014年3月31日(月),首都大学東京秋葉原サテライトキャンパス(東京都千代田区)にて医療放射線の安全利用に関する報道関係者との懇談会を開催した。

医療放射線防護連絡協議会は,放射線医学関係の14の学協会・団体が参加し,医療放射線安全の普及と向上を目的に活動しており,2014年度で発足から25年を迎える。本懇談会は,福島原発事故災害において,国民の放射線に関する基本的な情報の不足が混乱と不安を増大する一因となったことを教訓に,日常時から医学分野の放射線安全に関して報道関係者と情報交換・共有することを目的に企画されたもので,今後も定期的な開催を予定している。

第1回となる今回は,2011年に発覚した市立甲府病院における放射性医薬品の小児への過量投与事故について,外部専門家による事故調査委員会報告書が3月30日に甲府市長に提出されたことを受け,事故調査委員会委員から報告書の内容説明と,今後の安全な小児核医学診療の実施に向けた対応策などが提言された。その後,委員と協議会関係者,報道関係者による意見交換が行われた。

懇談会では,医療放射線防護連絡協議会総務理事の菊地 透氏(自治医科大学)の挨拶に続き,市立甲府病院のRI検査問題に関する調査委員会の委員2名より,調査報告書の内容説明が行われた。最初に,副委員長を務めた河野龍太郎氏(自治医科大学メディカルシミュレーションセンターセンター長/医療安全学教授)が,医療安全の専門家としての立場から,次に,大野和子氏(京都医療科学大学医療科学部教授)が,核医学診療の専門家としての立場から報告を行った。なお,調査報告書および資料はすべて市立甲府病院のホームページにて公開されているので,詳細はそちらを参照されたい。

市立甲府病院のRI検査問題に関する調査報告書(市立甲府病院サイトへ)

菊地 透 氏(医療放射線防護連絡協議会総務理事)

菊地 透 氏
(医療放射線防護連絡協議会総務理事)

河野龍太郎 氏(自治医科大学)

河野龍太郎 氏
(自治医科大学)

大野和子 氏(京都医療科学大学)

大野和子 氏
(京都医療科学大学)

 

●問い合わせ先
医療放射線防護連絡協議会 (日本アイソトープ協会内)
TEL 03-5978-6433(月・水・金のみ)
FAX 03-5978-6434
Email [email protected]
http://www.fujita-hu.ac.jp/~ssuzuki/bougo/bougo_index.html

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