フリールとシーメンスが,3Dデジタルマンモグラフィ搭載検診車の共同記者発表会を開催
2012-10-12
3Dデジタルマンモグラフィ装置搭載車
(株)フリールは,世界初となる3Dデジタルマンモグラフィ装置搭載車を開発し,同車両に搭載されるマンモグラフィ装置を提供するシーメンス・ジャパン(株)と共同で2012年10月11日(木),東京プリンスホテル(東京都港区)にて記者発表会を開催した。発表会には,フリール代表取締役CEOの平川雅之氏,シーメンス・ジャパン(株)SPビジネスマネージメント部の大塚恭一氏,医療法人DIC宇都宮セントラルクリニック理事で登美ヶ丘画像診断クリニック院長の佐藤俊彦氏,聖マリアンナ医科大学附属研究所ブレスト&イメージング先端医療センター附属クリニック院長の福田 護氏が出席し,プレゼンテーションを行うとともに,福田氏とフリーアナウンサーの木佐彩子さんによるトークセッションが行われた。
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今回開発されたフリールの3Dデジタルマンモグラフィ装置搭載車は,全長9.4m×全幅2.5m×全高3.7mのコンパクトな車体に,シーメンス社製デジタルマンモグラフィ「MAMMOMAT Inspiration」を搭載する。検査に最適な環境を保つため,遠隔管理環境システムを導入し,温度・湿度などを24時間管理するとともに,外気が検査室に入らないようにレイアウトが工夫されている。また,完全個室の更衣室を2室備え,受診者のプライバシーにも配慮している。(詳細はこちら )
搭載されるMAMMOMAT Inspirationは,画素サイズ85μmの直接変換方式FPDを採用した装置で,二重陽極管球(Mo/W)により被ばく低減を図るとともに,日本人女性乳房用の画像処理パラメータを搭載している。3D(トモシンセシス)撮影の対応が可能で,通常の2D撮影と併せて検診に用いることで,乳がんの検出率向上,要精検率の低下が期待できる。
発表会では,平川氏と大塚氏による,車両と装置についてのプレゼンテーションに続き,佐藤氏が,2D撮影にトモシンセシス撮影を追加することにより,乳がんの検出率を100%に近づけることができるとの国立がん研究センターの研究を紹介し,臨床画像を提示しながら,その有用性を解説した。
そして,福田氏による国内外の乳がんの状況などの解説に続き,ゲストの木佐氏とのトークセッションが行われた。セッションでは,ピンクリボン運動の活動にも参加している木佐氏が,受診する女性の思いを汲んだ疑問や質問を福田氏に問いかけながら,乳がん検診の重要性と受診の促進を呼びかけた。
この3Dデジタルマンモグラフィ装置搭載車は,全国の医療機関や検診機関向けにレンタルサービスを行う。レンタルで使用することにより,装置の入れ替え時や装置が不足する際など,必要な時だけ利用できるとともに,自施設の装置との比較や,購入前に試用ができるなどのメリットがある。なお,10月12日(金)から,医療法人DIC宇都宮セントラルクリニックでのレンタル使用が予定されている。レンタル料金は,基本料金が10万円/日で,トモシンセシス機能追加撮影が2000円/人の別途料金となる。
会場駐車場には実車が用意され,内部が公開された。現在は,同車両は1台であるが,来年にもう1台を導入する予定である。
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●問い合わせ先
(株)フリール
管理部 岡田
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