ITEM2023 バイエル薬品 取材速報
“Be the solution Provider”をテーマに,インジェクターやAIプラットフォーム・ソフトウエアなどをアピール
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2023-4-15
バイエル薬品ブース
バイエル薬品の展示テーマは“Be the solution Provider”。ブースをインジェクターのラインアップを展示した「Radiology Solutions」と,人工知能(AI)のソフトウエアやプラットフォームや線量管理システムを紹介する「Digital Solutions」の2つのコーナーに分けて,放射線診療の課題を解決する製品・サービスの提供者としての姿勢を来場者に示した。インジェクターで強力にプッシュしていたのが,循環器血管撮影用の「Arcatena」とCT用の「Centargo」。また,Digital Solutionsでは,ITEM 2023直前の4月13日に発表された画像診断支援AIプラットフォームの「Calanticデジタルソリューション」,4月10日に発表されたAIソフトウエアの「Cal.Liver.Lesion」(HACARUS社),「Plus.Lung.Nodule」(プラスマン社)を紹介していた。
Arcatenaは,循環器血管撮影用のインジェクタとしては初となるデュアルヘッドを搭載。造影剤と生理食塩水を同時に注入できるのが特長だ。また,Bluetooth通信で接続するワイヤレスコントローラで,注入操作を行える。シリンジの装着も容易なのもセールスポイントである。
一方,CT用インジェクターのCentargoは,造影剤や生理食塩水を24時間使用可能なデイセットに充填して使用する。これにより造影剤の装着作業が効率化される。また,従来1回の検査ごとに余った造影剤を廃止していたが,無駄なく使用でき,経済性にも優れる。造影剤ボトルからデイセットまでのラインに,エア混入のセンサが2か所に設けられており,安全性も確保されている。
Calanticデジタルソリューションは,クラウドベースで提供される。ユーザーは,「Calanticエッジサーバ」を介して,「Calanticクラウドプラットフォーム」に画像を送ると,AIソフトウエアで解析が行われる。解析結果は「Calanticビューア」で参照できる。CalanticクラウドプラットフォームAIソフトウエアは,多数のメーカーから提供されるとしており,今後ラインアップを充実させていく。
AIソフトウエアであるCal.Liver.Lesionは,オンプレミスで提供される。肝臓のEOB造影MR画像から信号値の異なる領域を自動抽出してカラースケール表示する。MRIの撮像データをCal.Liver.Lesionで解析し,その結果をPACSに送信することで,DICOMビューアで表示できる。
Plus.Lung.Noduleは,胸部CT画像からCT値の上昇領域を表示したり,自動計測を行ったりする。追加機能として「Plus.CXR」を用意しており,胸部単純X線画像における吸収域の高い領域にROIを表示するほか,CTRの自動計測も行える。
このほか,Digital Solutionsとしては,線量管理システム「Radimetrics」も紹介していた。
●お問い合わせ先
社名:バイエル薬品株式会社
住所:〒530-0001大阪市北区梅田2-4-9 ブリーゼタワー
Mail:[email protected]
URL:https://radiology.bayer.jp/