ITEM2015 PSP ブースレポート
読影用ビューワ「EV Insite R」への新機能搭載や,進化した診断RIS・治療RISによる放射線部門の業務効率の向上をアピール
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2015-4-30
PSPブース
PSPは,ブーステーマに「Next Step for PACS!」を掲げ,PACS「EV Insite」の操作性・機能性が向上したことに加え,診断RISや治療RISの新機能,モバイル端末からの活用方法などを紹介した。
国内の約800施設に導入されているEV Insiteのユーザーの声を基に,読影用ビューワの機能追加やシステムの簡便な操作方法,自動処理が強化されたことで,放射線部門の業務効率のさらなる向上が具現化される。(4月17日取材)
●読影効率が向上する新機能が追加された「EV Insite R」
読影用ビューワ「EV Insite R」に新たに搭載された機能の一つが,ビューワ上で行える“スライディングモード”。スライディングモードは,オブリーク像を作成し画像を自由に回転できる機能で,従来は別ウインドウでの操作だった。今回,ビューワ上でアキシャル像からコロナル像へなど,ダイナミックな画像の回転ができるようになり読影プロセスを妨げない。処理速度も速く,任意の点を設定すればマウスの移動に合わせて自動的に表示中のほかの画像も連動する。
さらに,ビューワのカスタムレイアウトが1ボタンで設定でき,画像を自動的に並べられるようになった。“カスタムレイアウトのインポート・エクスポート”機能によってビューワの画面表示設定を共有でき,院内の別ユーザーのカスタムレイアウトの中から追加したい設定の登録が可能となった。専門医の設定を共有することで,それぞれの領域に特化したレイアウトを簡単に利用でき,読影の質の向上につながる。外部ファイルからのインポートも可能で,ノートPCのスタンドアロンビューワでも院内と同じ設定下で画像表示を行える。また,他施設で設定されているカスタムレイアウトのインポートも可能である。
ほかに,b値の異なる2枚の画像から任意のb値画像をワンタッチで作成できる“Computed DWI”を作成する機能を搭載。さらに,比較読影時の任意座標の関心断面を非剛体位置合わせする“非剛体レジストレーション”をオプションで用意しており,より効率的なフォローアップが可能となる。
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●診断RIS「ARIStation」に新たに自動受付機能が搭載
診断RISのARIStationは,施設の多様な放射線業務をスムーズに運用できるシステム。放射線部門で必要な情報を正確に管理し,有効に活用する手助けをする。
新たに搭載された“自動検査受付”機能は,被検者がバーコードカードをかざすことで受付が完了するという機能である。診療放射線技師は受付完了の有無や他検査の進捗情報などを各検査室のRIS端末で確認できる。受付情報は,待合室に設置したモニタに表示することも可能である。
また,ARIStationには,核医学検査の薬剤発注から廃棄までを管理する「ARIStationRI」というRI薬剤の管理オプションも用意されている。
●業務フローの効率化を追究した治療RIS「ARIStation RT」
治療RISのARIStation RTは,EV InsiteやARIStationと連携することで,放射線治療にかかわる業務をトータルにサポートする。
ARIStation RTは,ARIStationと同じデータベースを用いることで,治療計画用CT撮影の情報を診断RISで,治療に関する情報は治療RISで管理するなど,相互運用が可能である。DICOM RTに対応し,治療計画装置からのデータを自動入力できる。また,バリアン社製の放射線治療装置と連携し画面の自動遷移も可能。照射実績はHL7に対応し,ARIStation RTから治療日報の出力が可能である。
さらに,スケジュールの変更と一括管理が容易に行える。患者の体調不良による治療スケジュールの急な変更なども,その都度日時を入力することなくカレンダー画面上でドラッグアンドドロップでより直感的でミスのない変更が可能。患者別の治療休日や施設休日についての登録・編集も簡単に行える。
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●タブレット端末に対応した画像表示ビューワ「Insite Pad」
院内・院外を問わず,どこにいても画像閲覧できるタブレット端末用の画像表示ビューワInsite Padは,ユーザーからの要望に応え,Androidに対応した。Insite Padは,Webを利用して院内サーバの画像を表示するため,端末に画像データが保存されない。Insite Padのほかに緊急画像参照「Insite Pad EM edition」もラインアップされる。Insite Pad EM editionは,院外での参照となるため,より強固なセキュリティ対策がとられている。緊急時メールで送付されるURLからセキュアな環境下で画像参照できるようになっている。ビューワ上にはサムネイルも表示され,医師は見たい画像を選択して参照することで,より迅速な対応が可能になる。通信にはSSLを使用し,患者を特定できる情報は表示されない。対応機種は,今後随時拡大される予定という。
また,症例カンファレンスで活用されるiPad用のWebビューワ「W-EV Palette」も導入施設から好評を得ていることが報告された。W-EV Paletteは,カンファレンス時に症例ファイル管理システム「EV Palette」で作成された症例ファイルをiPadで表示できるもの。iPadからサーバへアクセスし,供覧中の症例画像を手元で個別に拡大,色調変更,関連資料の閲覧などが行えるので,より質の高いカンファレンスを実現する。
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