ITEM2013 グッドマン ブースレポート
循環器部門向けマルチフレーム形式のDICOM動画像データの運用が可能なGoodnet Version6,iPad対応ビューワ・解析アプリケーションなどを紹介
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2013-4-23
グッドマンブース
グッドマンは,2012年7月にリリースした,統合型医療情報ネットワークの「Goodnet Version6」を中心に,循環器部門の統合管理ソリューションと循環器部門以外を含めた部門管理システムの提案を行った。Goodnetは,2000年の販売開始から国内では300を超える施設で採用されているが,Version6ではG-NAVIなどの検索機能,ビューワの機能強化など新機能を数多く搭載した。
Goodnetのレポーティングシステムは,FileMakerプラットフォームで開発されており,導入時のカスタマイズや導入後のフォローアップに柔軟に対応できる。同社ではFileMakerの専任スタッフをおいた開発体制をとっており,ブースでは2012年にファイルメーカー社の「FileMaker Excellence Award, For FBA Business Partner of the Year in North Asia」を受賞したことを報告した。
また,解析アプリケーションとして,統合型血管解析システム「QAngio XA」,統合型心機能解析システム「CAAS5」,血管内エコー解析システム「QIvus」,MRIイメージ心機能解析システム「QMass MR」の紹介が行われた。(4月12日取材)
●マルチフレーム形式のDICOM動画像データの運用が可能な「Goodnet Version6」
Goodnet Version6は,心エコーやIVUSなどマルチフレーム形式の動画像のDICOMデータの運用が可能で,循環器領域の画像管理,計測,レポーティングから電子カルテ連携までを統合的に行える。また豊富な機能が搭載されている。
Goodnetナビゲーション「G-NAVI」は,過去画像の検索の不便さを解消するソリューションで,患者ID,検査ID,患者名(ローマ字・日本語カナ)などを意識せずにフリーテキストでの検索を可能にしたほか,検査日やモダリティのボタンを設けて簡単に検索できるように工夫されている。オーダシステムと連携して,患者の検査情報,オーダ,レポートの一括検索や管理が容易に可能で,患者ごとの統合的な医療情報の把握や他部門との連携を実現する。
DICOMビューワ「GoodView」は,血管造影や超音波の画像などマルチフレームのDICOM表示に加えて,IVUSの長軸画像が構築でき,検査画像からレポート表示まで画面を切り替えずに参照できるのが特長だ。再生,停止,送り,ズームなどがマウス操作のみで可能で,画面上のアイコンへの移動が必要ないため直感的な操作が可能だ。また,学会などの資料作成のためのファイルフォーマット変換機能が搭載されており,作業の負担を軽減できる。
Webソリューション「GoodnetWeb」は,グッドマン独自の画像圧縮とストリーミング技術で,フレーム単位の高画質を維持しながら,よりスムーズな操作性と動画再生を可能にする。Goodnetの専用端末以外の端末でもWebブラウザで画像やレポートが閲覧でき、電子カルテやRISなどのシステムへの組み込みや連携ができる。ITEM2013では,iPad,iPad miniによる動画ビューワの紹介が行われた。
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●FileMakerをベースしたレポーティングシステム「G-Record」
Goodnet Version6には,GoodnetやGoodnetWebと連携して検査情報を総合的に管理する,検査管理台帳データベース「G-Record」が標準搭載されている。G-Recordでは,患者情報の取得や動画像データとのリンクをはじめ,QCAやLVAなどの解析結果,ポリグラフや心エコー検査などの数値を取得して自動入力し,少ない操作でレポートが作成できる。そのほか,多様なシェーマやKey画像の貼り付け,集計処理機能も搭載されている。G-Recordは,FileMakerプラットフォームで作られており,さまざまな運用プランに応じてカスタマイズが可能だ。導入時には,FileMaker認定developerの資格を有する専任スタッフがカスタマイズを行い,導入後のフォローアップまで対応する。グッドマンは,FileMakerビジネスアライアンス(FBA)のパートナーとなっており,その開発力が認められ,2011年には「FileMaker Japan Excellence Award 2011, SBA Package Solution Driver of the Year」を,翌12年には「FileMaker Excellence Award, For FBA Business Partner of the Year in North Asia」を受賞した。
●世界のコアラボで認められている解析アプリケーションの紹介
Goodnet Version6では,世界のコアラボで採用され,循環器領域の検査に対応した解析アルゴリズムとして高い評価を得ているアプリケーションを搭載できる。ITEM2013では,次の5つの解析システムが紹介されていた。
- 統合型血管解析システム「QAngio XA」は,QCA,QVA,LV,DES等の解析を行うシステム。各モダリティメーカーのDICOM CDから画像を取得でき,Goodnetとの組み合わせによってAngio装置から受信した画像をオンデマンドで解析できる。
- 統合型心機能解析システム「CAAS5」は,Cardiovascular Angiography Analysis System(CAAS)の新プラットフォーム。冠動脈の関心部位やセグメントでより正確な輪郭抽出処理が可能となる。
- 血管内エコー解析システム「QIvus」は,定量的IVUS画像解析システム。高精度な自動輪郭抽出のアルゴリズムによって短時間でのIVUS画像の解析を実現している。また,関心部位は,計5つのセグメントまで設定可能である。
- TomTec社製心エコー画像閲覧・計測システム「Image Arena」は,各モダリティメーカーの超音波装置で撮影された画像を一括管理できる。画像閲覧時の操作性を向上させ,装置本体と同等精度を実現した計測機能を有することで,心エコーのDICOM画像の管理を容易にする。
- MRIイメージ心機能解析システム「QMass MR」は,ボリューム解析や心筋Perfusion解析など,心臓MRIでの心機能評価を定量的に実施するためのシステム。MRIの高速撮像法により取得できる高精細画像を精度よく解析できる。
お問い合わせ先:
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