国際モダンホスピタルショウ2024がDX推進をテーマに開幕

2024-7-11


「健康・医療・福祉の新たなステージ~DX推進による,確かな進化へ~」がテーマ

「健康・医療・福祉の新たなステージ
~DX推進による,確かな進化へ~」がテーマ

健康・医療・福祉関連では国内最大級の展示会である国際モダンホスピタルショウ2024が,7月10日(水)に開幕した。東京ビッグサイト東展示棟(東京都江東区)を会場に,7月12日(金)までの3日間で行われる。主催は,(一社)日本病院会と(一社)日本経営協会で,(公社)日本看護協会が特別協力として258の企業・団体が出展し,展示面積約7000m2の規模となる。今回のテーマは,「健康・医療・福祉の新たなステージ~DX推進による,確かな進化へ~」が掲げられた。国を挙げて医療のデジタルトランスフォーメーション(DX)が進められており,2025年からは電子カルテ情報共有サービスが始まろうとしている。一方で,医師の働き方改革や医療や介護における人材不足が今後進むことが予想されており,業務の効率化が求められている。今回のテーマには,このような状況を踏まえている。展示の構成は,「看護」「医療機器」「健診・健康増進」「介護・福祉・リハビリ」「施設環境・運営サポート」「医療情報システム」の6つのカテゴリに分けられている。また,セミナーは,「日本病院会主催シンポジウム/監修セミナー」「日本看護協会セミナー」「タイアップ企画セミナー」「出展者セミナー」が用意された。このほか,現役看護師らが企画・運営するナースまつり2024も設けられた。

7月10日の9時30分からは,開会式が行われた。主催者から日本病院会会長の相澤孝夫氏,日本経営協会理事長の引野隆志氏,来賓として厚生労働省医政局参事官特定医薬品開発支援・医療情報担当の田中彰子氏(同省医政局医薬産業振興・医療情報審議官の内山博之氏の代理),(公社)日本医師会の松本吉郎氏,日本看護協会常任理事の吉川久美子氏,出展者を代表して富士フイルムメディカル(株)代表取締役社長の川原芳博氏,ほかにホスピタルショウ委員会委員長の大道 久氏が出席した。

相澤孝夫 氏(日本病院会)

相澤孝夫 氏(日本病院会)

 

引野隆志 氏(日本経営協会)

引野隆志 氏(日本経営協会)

 

田中彰子 氏(厚生労働省)

田中彰子 氏(厚生労働省)

 

松本吉郎 氏(日本医師会)

松本吉郎 氏(日本医師会)

 

吉川久美子 氏(日本看護協会)

吉川久美子 氏(日本看護協会)

 

川原芳博 氏(富士フイルムメディカル)

川原芳博 氏(富士フイルムメディカル)

 

大道 久 氏(ホスピタルショウ委員会)

大道 久 氏(ホスピタルショウ委員会)

 

開会式で挨拶に立った相澤氏は,医療機関は人材確保に苦労しており,どのように対応していくかが問われていることに加え,人口構造の変化により医療需要が大きく変わりつつあり,医療提供の在り方を変えていくことも求められていると指摘。来場者には,こうした課題の解決ためのヒントを持ち帰ってほしいと述べた。
国際モダンホスピタルショウは1974年に第1回が開催され,2023年には50回を迎えた。今回は次の50回に向けた新たな一歩とも言える。新型コロナウイルス感染症が第5類感染症へと移行し,ポストコロナの中,日本の医療DXに寄与する機会となることを期待したい。

開会式のテープカット

開会式のテープカット


国際モダンホスピタルショウ2024
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