医用工学研究所,データウエアハウス「CLISTA!」をはじめ,協業するKDDIのソリューションを紹介
2024-7-22
医用工学研究所はKDDIとの協業による
データ利活用をアピール
医用工学研究所は,医療機関向けのデータウエアハウス(DWH)の「CLISTA!」を中心に,協業するKDDIのソリューションを紹介した。CLISTA!は医療データを可視化して,業務の効率化や経営改善に役立てるためのDWH。電子カルテや医事会計システム,そのほかの部門システムなどのデータを集約して可視化し,分析できる。対象となるデータから条件設定すると速やかに必要な情報だけを抽出して,集計も自動で行える。また,集計結果はグラフ表示で示して,問題点などを把握しやすくしている。このグラフデータなどの情報は,スタッフがブラウザで参照することができ,容易に情報共有を図れる。
同社は2023年4月に,KDDIと資本業務提携をした。この提供により,医療データのプラットフォームの構築を進めていくこととしている。ブースでは,地図情報システム(GIS)を用いた患者動態の分析ソリューションを紹介した。また,SMS/+メッセージ配信サービス「KDDI Message Cast」のデモンストレーションを行った。診断書などの書類の作成完了の連絡に使用することで,電話料金の削減や電話対応時間の短縮を図ることが可能。大阪市立総合医療センターでは,電話時間を1日で130分,電話料金を4か月で12万円削減したという。
このほか,ブースでは,現在開発中の「通院アプリ」を紹介した。スマートフォンから待ち時間を確認できるなど,患者サービス向上を図れる。