ファイルメーカー,最新のFileMaker 17やFileMaker Cloudを利用した医療向けカスタムAppを紹介
2018-7-13
ファイルメーカーブース
ファイルメーカーは,FileMakerプラットフォームで開発を行っているシステムベンダー(FileMaker Business Alliance:FBA)のソリューションの紹介を中心に,好評のFileMakerに関する相談コーナーの“FileMaker Bar”や,最新バージョンFileMaker 17や各FBAのソリューションの内容を紹介するプレゼンテーションコーナーなどでブースを構成した。また,2017年からサービスがスタートしたFileMaker Cloudについて,7月11日にリリースがあった大阪医療センターの導入事例をビデオで紹介した。
●エレパ「かかりつけ医検索システム」
かかりつけ医検索システムは,地域の中核病院などの外来で近隣の連携医療機間の情報を検索し,地図などをあわせて印刷できる患者向けのキオスク端末である。タッチパネルを使って,住所や診療科目などで絞り込むことができ,タップするだけで操作できることから高齢者にも使いやすいシステムとなっている。データベースや画面のユーザーインターフェイス部分などFileMakerプラットフォームで開発されている。かかりつけ医の検索という目的に絞ることで,シンプルな構成でメンテナンスの手間を最小限にしてコストを抑えているのが特長だ。
株式会社エレパ(ELP)は,四国を本拠とするシステムベンダーで,FileMakerプラットフォームだけでなく他の開発環境も含めてさまざまなソフトウエア開発や製品販売,ネットワーク構築などを手掛けている。医療関連では,かかりつけ医検索システムのほかにも,「当直医表示システム」や「医療看護・介護向け勤怠管理システム」「ME機器管理システム」などを提供している。
●ジェネコム「機能評価システム」「多言語対応問診票」
ジェネコムは,Barthel IndexやFIM(Functional Independence Measure)の入力やデータ管理が可能な「機能評価システム」,多言語に対応した「問診票システム」などを紹介した。BIもFIMも日常生活動作(ADL)を評価するための基準で,Barthel Indexは10項目,FIMは18項目で評価する。これまではExcelなどで集計することが多かったが,FileMakerプラットフォームを利用し,FileMaker GoとiPadによってタップによる簡単な入力,iPadのカメラを使ったビデオ撮影など,情報のインプットがより簡単になる。これによって,入所当初からの状態を経時的に確認できるようになり,リハビリの効果判定などを支援する。
問診票システムは,iPadを使って問診票を入力するものだが,日本語,英語,中文,ポルトガル語,スペイン語の5カ国語に対応する。項目は同じため,相手にあわせて言語を変更し入力してもらい,それを日本語で表示すれば日本人スタッフが簡単に内容を確認できる。訪日外国人の増加に伴い,医療機関でも外国語対応が必要なケースが増えているが,自動翻訳や通訳など本格的な対応が難しい小規模施設でも簡単に導入できるソリューションとなっている。
●テクニカル・ユニオン「医療材料物流管理システム SPD Assistant」
テクニカル・ユニオンは,クラウドを利用したFileMakerのホスティングサービスを提供している。今回の展示では,クラウドを利用した医療材料物流管理システムである「SPD Assistant」を紹介した。病院内の医療材料を部署ごとに在庫管理,発注を行うシステムで,iPadとバーコードによる入力,発注が可能で,在庫管理や発注業務に伴う負担や手間を軽減できる。FileMakerプラットフォームで構築されていることから,医療機関の要望にあわせたカスタマイズに容易に対応できること,クラウドサービスのため,院内だけでなく在宅など院外での材料の発注や管理などもできるのが特長である。
●お問い合わせ先
社名:ファイルメーカー株式会社 FileMaker法人営業窓口
TEL:0120-983-878(受付時間:10:00-17:30祝日を除く月曜日から金曜日)
URL:https://www.filemaker.com/jp/