一般社団法人 乳腺画像・研究診断支援グループ
(Breast Imaging Research and Diagnostic Support Group:BIG READS Group)設立
2014-6-9
2014年5月27日に,一般社団法人 乳腺画像・研究診断支援グループ(Breast Imaging Research and Diagnostic Support Group:BIG READS Group)が設立された。理事長には,戸﨑光宏氏(亀田京橋クリニック画像センター長,健康管理センター長/亀田メディカルセンター乳腺科部長)が,理事には印牧義英氏(聖マリアンナ医科大学附属研究所ブレスト&イメージング先端医療センター附属クリニック/亀田京橋クリニック)が就任した(今後,ワーキンググループの数にあわせて理事を増員する予定)。
マンモグラフィ,超音波,MRIなど乳腺画像の発展は著しい。さらに遺伝性乳癌のように,検診にMRIを使用するような社会的動きもある。そのような状況下で,これらの複数の画像を総合的に,有機的に,かつ学術的に取り扱っている組織が日本には少ないと考えられる。また,医療輸出が盛んな現在,日本がアジアのリーダーとして乳腺の画像診断を支援する機会も増えてきているが,その受け皿もないのが現状である。今回設立された法人(BIG READS Group)は,乳腺領域のオピニオンリーダーと若手医師を集め,それぞれのテーマに対して正確に,かつ迅速に答えを導けるメンバーを集めるための組織である。必要に応じて,「MRIの読影方法の普及や精度管理」のワーキンググループも検討している。
これからの活動としては,複数のワーキンググループを発足させる予定。そのうちの1つは,「MRIガイド下生検,検討グループ」であり,MRIガイド下生検の国内での保険収載をめざす。MRIガイド下生検を実際に施行している施設や,海外などで経験したことのある放射線科医がメンバーとなり,国内の全データを収集し,all Japanのデータから,その有用性を検討する。