ウィーメックスとOKI,リアルタイム遠隔医療システム「Teladoc HEALTH」の保守で提携
地域や診療科による医師の偏在や労働環境の改善に貢献
2024-7-18
リアルタイム遠隔医療システム
「Teladoc HEALTH」の保守作業のイメージ
PHCホールディングス(株)傘下のウィーメックス(株)と,OKIグループでICTシステムや電気設備の設計・構築・保守・運用・カスタマーサポート運営などの事業を展開するOKIクロステック(株)(以下OXT)は,ウィーメックスが提供するリアルタイム遠隔医療システム「Teladoc HEALTH(テラドック・ヘルス)(注1)」の保守サービスにおいて提携した。保守サービスの展開は,2024年7月18日から開始する。
超高齢社会の日本では,医療の需要が拡大し,専門医不足や医師の働き方改革における医療提供体制の確保,地域の医療格差が課題となる中,遠隔医療はこれらの解決方法の一つとして期待されている。とくに高度な専門知識が必要とされる周産期医療(注2)や集中治療(ICU・NICU)の現場に加えて,へき地など医療資源に乏しく,医療アクセスへの課題を抱える地域において高いニーズがある。
ウィーメックスは,「あらゆる現場で,いつでも簡単につながる安心を~チーム医療をサポートする,リモート操作可能な遠隔医療システム」をコンセプトとしたリアルタイム遠隔医療システム「Teladoc HEALTH」を2021年12月より日本で初めて提供を開始した。ウィーメックスは,専門医が不足する施設や医師一人では対応が難しい状況等において,遠隔地から医師(専門医や指導医)をつなげられる遠隔医療システムの普及活動を推進してきたが,遠隔医療のニーズが全国に拡大する中で,医療機関に,「Teladoc HEALTH」を常に安心して活用してもらえるよう,本システムの保守体制をさらに強化すべく,今回の提携に至った。今回の提携により,「Teladoc HEALTH」は日本全国での保守対応が可能となり,利用する医療機関に「保守対応時間の短縮」や「サービス・品質の向上」で貢献していく。
OXTは,全国に約180のサービス拠点と,約1,200名のカスタマーエンジニアを配置し,ICT機器やATM(現金自動預払機)など,重要な社会インフラの保守を担っている。医療市場では2006年に保守受託サービスに参入以来,医療機器や医療システムの保守運用のノウハウをもち,2023年には医療機器修理責任技術者が約300名に拡充,日本全国をカバーする業界最大級の受託体制を整備している。今回の提携によりウィーメックスが全国で提供しているリアルタイム遠隔医療システム「Teladoc HEALTH」の保守をOXTが受託することで,日本全国での保守を可能とし,「保守対応時間の短縮」や,「サービス・品質の向上」を支援していく。
今回の提携により,両社は全国規模での遠隔医療システムの提供を通じて,地域や診療科による医師の偏在や労働環境の改善といった社会課題の解決に貢献する。
【概要図】
遠隔地にいる医師をオンラインでつなぐリアルタイム遠隔医療システム
【用語解説】
※注1:Teladoc HEALTH(テラドック・ヘルス)
専門医の少ない医療機関と遠隔地の専門医をオンラインで繋げる,リモート操作可能なリアルタイム遠隔医療システム。世界3,600カ所以上の診療拠点で80,000人以上のユーザーが年間30万回以上,接続している。(2021年12月時点の情報)本製品には医療機器に該当する機能は含まれていない。
※注2:周産期医療
「周産期」とは,妊娠22週から出生後7日未満までの期間をいい,母体・胎児や新生児の生命に関わる事態が発生する可能性が高くなる期間。周産期を含めた前後の期間における医療は,突発的な緊急事態に備えて産科・小児科双方からの一貫した総合的な体制が必要になる。
【リリース関連リンク】
ウィーメックス:リアルタイム遠隔医療システム「Teladoc HEALTH」ウェブサイト:
https://www.phchd.com/jp/bx/telehealth
OKIクロステック 医療市場向け修理・点検受託サービス 紹介サイト:
https://www.oki-oxt.jp/support/medical/
・沖電気工業(株)は通称をOKIとする。
●問い合わせ先
ウィーメックス
e-mail:[email protected]