AIメディカルサービス,米国を代表するがんセンターと内視鏡AIに関する共同研究契約を締結
〜消化器内視鏡分野における日本企業との共同研究として初の事例〜
2023-8-24
内視鏡の画像診断支援AI(人工知能)を開発する(株)AIメディカルサービス(以下「AIM」)とMemorial Sloan Kettering Cancer Center(以下「MSK」)は,2023年7月27日に共同研究契約を締結した。消化器内視鏡分野における日本企業との共同研究契約の締結はAIMが初の事例となる(*1)。
■共同研究の内容と目的
AIMは早期胃がんの鑑別に特化した内視鏡AI製品の日本国内の薬事承認に向けて取り組んでおり,今回のMSKとの共同研究をきっかけに,米国における内視鏡AIの実用性を検証するための共同研究を開始する。
胃がんは,世界において全がんの中で4番目に死亡者数が多いがんで,米国においても毎年約2万6千人が罹患している(*2)。
がんの治療および研究分野において世界を代表するがんセンターのひとつであるMSKとの共同研究により,AIMとMSKは,米国の臨床現場における内視鏡AI活用の可能性を探る。
■代表取締役CEO多田智裕氏のコメント
世界を代表するがん研究センターのひとつであるMemorial Sloan Kettering Cancer Centerと共同研究契約締結に至ったことを大変嬉しく思っております。
AIメディカルサービスは日本が世界をリードする内視鏡医療の豊富な知見や実績と,アメリカ消化器内視鏡治療の第一人者であるMark A. Schattner先生や西村誠先生も所属する,アメリカ東海岸トップのがんセンターであるMSKの叡智を組み合わせることで,米国の内視鏡臨床現場でがんの見逃しを防ぎ,内視鏡医療の発展に貢献する製品のFDA承認取得を進めていきます。MSKとの共同研究は当社が掲げる「世界の患者を救う」というミッションを実現するための大きな一歩であると確信しています。
■MSK Mark A. Schattner医師のコメント
“We are very excited to partner with AIM on this exciting project. Early detection of gastric cancer is a critical unmet need that has the potential to offer very significant clinical benefit to patients. The image processing and analysis developed by AIM is very promising and we look forward to refining it and incorporating it into clinical care to improve our patients’ outcomes,” said Mark Schattner, MD, FASGE, AGAF, Chief of Gastroenterology, Hepatology & Nutrition Service, MSK.
「このエキサイティングなプロジェクトでAIMと提携できることを大変嬉しく思います。 胃がんの早期発見は,患者に非常に大きな臨床的利益をもたらす可能性のある,重要なアンメット・ニーズです。 AIMが開発した画像処理と解析は非常に有望であり,我々はそれを改良し,患者の予後を改善するために臨床治療に取り入れることを楽しみにしています。」(Mark Schattner医学博士,FASGE,AGAF,MSK胃腸病学,肝臓病学および栄養部門長)
*1 2023年7月時点。AIM調べ。
*2 International Agency for Research on Cancer “Cancer Today” を参照 [Accessed 2023/8/16]
●問い合わせ先
(株)AIメディカルサービス
https://www.ai-ms.com/