社会福祉法人善光会（以下「善光会」）サンタフェ総合研究所（以下「同研究所」）は，経済産業省 令和4年度「地域新成長産業創出促進事業費補助金（以下地域DX促進活動支援事業）」にて，「ケアテックによる地域介護事業所のDX推進コミュニティ」の構成員として参画し，地域介護事業所のDX推進による生産性向上支援を実施していくことを発表した。

■経済産業省 地域DX促進活動支援事業「ケアテックによる地域介護事業所のDX推進コミュニティ」について
経済産業省は，本年度，DXを強力に推進し地域企業の生産性を向上させるため，地域DX促進活動支援事業を実施する。介護領域では，本事業の事業者として一般社団法人ケアテック協会が採択を受けている。「ケアテックによる地域介護事業所のDX推進コミュニティ」が創設され，コミュニティの一員である善光会がDXによる地域介護事業所の支援を実施する。同コミュニティは産官学金様々な構成員からなり，茨城・神奈川・千葉・静岡地域のほか全国各地にて，介護事業所へのDX化に向けた戦略策定支援やケアテックベンダーとのマッチング支援など様々な活動を行う。また，善光会の宮本隆史（善光会理事・最高執行責任者，一般社団法人日本ケアテック協会理事）が総括事業代表者を務める。

■同会が参画する理由
高齢者人口の増加と生産年齢人口の減少が進展する中，介護サービスの持続的な提供のため，介護現場の生産性向上が求められている。しかしながら，業務分析や機器選定の煩雑さが障壁となり，介護施設の生産性向上が進んでいるとはいいがたいのが実情である。善光会は厚生労働省などの実証事業でのオペレーションモデル構築や，複数の自治体における介護DXによる生産性向上モデルの確立を支援してきた。
現在，厚生労働省などにおいて，地域での生産性向上の取組の検討が進む中，善光会としても全国各地域での生産性向上を加速すべく，本事業を通じて，様々な地域と連携した生産性向上モデルの構築・拡散に挑戦していく。

■善光会が実施する取組
(1) 地域DX支援アドバイザー
地域介護事業所の経営分析や課題抽出をもとに介護DX戦略の立案を支援する。
(2) 人材育成支援
スマート介護士資格を通し，地域介護事業所におけるDX人材の育成を支援する。
(3) ケアテックベンダー
介護システムSCOPを自社開発したノウハウを活かし各種システムの導入を支援する。