東京都医師会にて,MICINのオンライン診療サービス「curon typeC」を活用したコロナ陽性自宅療養者のオンライン診療の取り組みが開始
~ 複数の医師会・自治体でも導入が決定~

2021-9-16

COVID-19(新型コロナウイルス感染症)


(株)MICIN(以下MICIN)は,同社が提供するオンライン診療サービス「curon typeC」が,東京都医師会が取り組むコロナ陽性自宅療養中の患者に対するオンライン診療体制に採択され,9月16日より多摩地域の保健所管内の自宅療養者を対象に運用が開始されたことを発表した。

新型コロナウイルス感染症の自宅療養者が全国で10万人を超える中,訪問診療と並行しオンラインを活用した診察が求められている。
東京都医師会では,電話・オンライン・往診,訪問看護など都内の自宅療養者を支援する体制構築と並行し,自宅療養者の急増を受け,都内全域で東京都内の患者をオンライン・電話で診察する体制を検討していた。そこで,患者・医療者ともに簡単な仕組みで,オンライン上で診察が可能な「curon typeC」を活用し,多対多のオンライン・電話診療を行うことが決定した。

同日より,平日18時~21時の準夜帯に,多摩地域を所管とする5箇所の東京都保健所から診察の必要があると判断された自宅療養者に対し,同地区の医師会の担当医師が順番にオンライン診療を行う。対象地域は,今後の感染状況に応じて23区にも拡大される予定。

MICINの「curon typeC」は,新型コロナウイルス感染症の流行下,非接触診療のニーズの高まりから,従来のオンライン診療サービスとは異なる仕様で,医療機関が素早く受け入れ態勢を作ることができ,幅広い年齢の患者が利用できるものとして開発され2020年8月に提供を開始したオンライン診療サービス。医療機関側は複雑な初期設定が不要で簡単に操作できるよう設計されている。患者側はアプリのインストールが不要で,発行されたURLからオンライン上の仮想待合室に入り順番待ち予約をし,ビデオ通話,または電話にて診察を受けることができる。複数の医師と患者が一つの仮想待合室に入ることができ,多対多で患者をオンライン上で診察することが可能。

今回東京都内の保健所と連携することで,保健所がオンライン診療を行っている医療機関を都度探す必要が無いため,保健所の業務軽減が期待できる。医療機関にとっては非接触で患者を診察することができるほか,当番制で複数医師が利用できるようにすることで,一医療機関に集中することなく,複数の患者を複数の医療機関で診察することが可能となった。

なお,「curon typeC」は既に,品川区医師会にて2021年4月より導入されており,同地域での導入ケースを参考に東京都医師会での採択となった。また,東京都医師会以外に,板橋区,広島県の一部等での導入も決定している。

MICINは今後も,医療機関・患者双方に貢献できるサービス開発に取り組んでいく。

<本件に関する東京都医師会 尾﨑治夫会長のコメント>
東京都医師会では,本年4月から自宅療養者に対する地域における医療支援強化事業を実施していますが,この度の新規陽性者の急増に伴い,医療による支援が必要となる自宅療養者の増加への対応が喫緊の課題となっています。そこで本事業の医療支援体制の拡充と地域格差を解消することを目的に,多数の患者さんを多数の医師がオンラインで診療できる株式会社MICINのオンライン診療システムを活用することにいたしました。本システムは,保健所の連携,地域医師会の先生方の協力と東京都薬剤師会の協力を得てスタートいたします。

はじめは,多摩地域の東京都保健所管内の自宅療養者を対象に,多摩地域医師会の先生方が 当番医となってオンライン診療を開始いたします。この取組みがやがて各地域に取り入れられ 東京都全体の取組みとなっていき,自宅療養者の方々への医療支援の一翼を担うことを期待しています。

 

●問い合わせ先
自治体,医師会,保健所,医療機関の方は以下。
連絡先: [email protected]

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