エルピクセル,COVID-19重症度判定システムに向けた画像診断AI開発プロジェクト,AMEDによる「開発途上国・新興国等における医療技術等実用化研究事業」に採択
エルピクセルが研究・開発するX線画像診断AI技術を活用

2021-8-26

COVID-19(新型コロナウイルス感染症)

AI

エルピクセル(LPixel)


エルピクセル(株)(以下「エルピクセル 」)は,東南アジアにおける肺感染症の検出・重症度判定に向けたX線画像診断AIの開発プロジェクトが,国立研究開発法人日本医療研究開発機構(以下,AMED)の令和三年度「開発途上国・新興国等における医療技術等実用化研究事業※」に採択されたことを発表した。
東南アジア諸国では,現在,結核とCOVID-19が積極的な対策が必要な二大肺感染症である。これらの肺感染症に関して,早期診断や予後を想定したトリアージ(自主隔離・入院・治療などの治療優先度判断)に関する技術が不十分であり,健康問題にとどまらず貧困問題への影響が懸念されている。本研究事業では,東南アジア諸国においてもX線検査が普及していることから,エルピクセルが研究・開発するX線画像診断AI技術を活用し,結核の早期検出とCOVID-19の重症度判定システムの構築を目指す。移動や接触が制限された COVID-19 流行下,検査装置や人的資源を新規導入することなく,オンラインで熟練医レベルの肺感染症診断を実現する。

今回の採択により,令和三年度から令和五年度までAMEDによる研究費の支援を受け,本プロジェクトを推進していく。引き続き,医療AIの開発と社会実装を通じて,高品質で高効率な医療の実現に貢献していく。

※ 国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED)令和三年度「開発途上国・新興国等における医療技術等実用化研究事業」の採択課題について
https://www.amed.go.jp/koubo/12/01/1201C_00012.html

プロジェクト・マネージャー 島原 佑基 氏 コメント
COVID-19が世界中で猛威を振るう中,特に東南アジア諸国ではロックダウンが続くなど,事態が深刻化しております。エルピクセルが日本を中心に培ってきたAI技術を活かしつつ,現地に寄り添い,現地医療に貢献してまいります。

医学アドバイザー 吉岡 大 医師 コメント
東南アジアは,先進国と比較して医療インフラが脆弱であり,すべての人が簡単に医療にアクセスでき,安価で正確な画像診断を受けられるシステムが必要です。現在もっとも脅威である結核とCOVID-19の肺感染症に関して,エルピクセルのAI技術がこれらの問題の解決の助けになると思います。

【AI画像診断支援技術について】
高度化するモダリティとともに,医療画像診断の作業は膨大化しています。AIを活用した独自のアルゴリズムによって,脳MRI,胸部X線などの医療画像情報を解析し,効率的で,正確な診断が出来る環境の提供を目指す。
EIRLプロダクトサイト(医療従事者向け):https://eirl.ai/ja/

 

●問い合わせ先
エルピクセル(株)
http://lpixel.net

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