シェアメディカル,デジタル聴診デバイス「ネクステート」グローバルモデルを発表
台湾・秀傳医療グループと提携しAI,IoT,遠隔聴診などの医療ソリューション開発を加速
2020-8-7
(株)シェアメディカル(以下,シェアメディカル),は秀傳醫療體系(台湾台中市,以下,秀傳医療グループ)と提携を発表した。同病院グループでの導入のほか,グループIT部門子会社のOmniHealth Group, Inc.(以下,オムニヘルス)と共同でスマートヘルス,病院システムに関連するプロダクトの開発,ならびにAI,IoTソリューション,遠隔医療関連ソリューションの共同開発,ならびに関連事業分野における海外市場への共同展開で合意した。
また,合わせて,グローバルモデル,「ネクステート SDNX-01G」を発表。新開発のBluetoothモジュールを採用し各国の電波法規制に対応,海外事業を強化する。
■台湾・秀傳医療グループについて――開発から実証試験へのシームレスな環境
台湾・秀傳医療グループは台湾に8病院,3,600床を有する大規模病院グループで,約5000名の医師や看護師などの医療職に加え,グループ子会社で医療情報開発部門を有し,院内の電子カルテなどの開発からメンテナンスまで自前で行うIT専門スタッフを約200名有している。
また,医療ITに特化しているため開発した様々なソリューションは,グループ内の病院で素早く医師や実際の患者を対象とした実証試験に展開可能なのが特徴。今後,同医療グループ内での導入や院内システムとの連携など聴診音のデータ化を可能にしたネクステートを活用し,オムニヘルス社や同医療グループの開発チームと共に医療AIやIoTデバイスの国際開発を推進する。
■聴診器デジタル化ユニット「ネクステート」について
デジタル聴診デバイス「ネクステート」は,既存の聴診器(チェストピース)に後付する事で心音や呼吸音の聞き取り改善,音量の増幅の他,ワイヤレス化可能なので市販のヘッドフォンやスピーカーとの接続が可能なデバイス。
新型コロナウイルスは肺炎症状が出るため診察には聴診は欠かせない。しかし,従来の聴診器を使用した診察は構造上どうしても患者と対面する姿勢となるため,医師は飛沫感染の危険と隣り合わせとなる。ネクステートはワイヤレス化が可能なため約10m離れても聴診可能であり,全身を覆う感染防護具を着用した状態でも聴診が可能なため,例えば陰圧室内で聴診器を当てる医療従事者とグリーンゾーンから聴診音を聴いて診断する医師を分離できるため効率化や感染防護具の節約にも繋がる。
URL: https://www.nexstetho.com/
■エンドースメント
秀傳医療グループ並びに量産化に当たり台湾メーカーとの調整などに尽力した台北駐日経済文化代表処,台日産業連携推進オフィスならびに,スマートエレクトロニクス産業プロジェクト推進オフィスよりエンドースを紹介する。
<台北駐日経済文化代表処 経済部長 周立 氏>
シェアメディカル社様の「聴診器デジタル化デバイス」は,台湾企業との提携で量産化が実現しました。また,現在台湾の病院現場でもテスト使用を開始しています。台湾に対して皆さまがコロナ対策で注目していただいたように,医療現場のデジタル化が加速しており,今回シェアメディカル社が提携した台湾秀傳病院も,医療専門家だけでなく,多くのIT技術者がおり,AIとITの分野で台湾最大の研究機関「工業技術研究院」や,エレクトロニクスの大手企業との連携に積極的に取り組んでいます。
今後医療のデジタル化,ユビキタスヘルスケアを加速するにあたって,台湾と日本の様々なプレイヤーによる共創が一層進むことで,「必要な人に必要な医療を,効率よく届ける。」「未來社会にあった医療やヘル スケアを,負担なく届ける」ことができると,確信しています。
<秀傳医療グループ OmmiHealth Group Inc. ゼネラルマネーシャー 劉立 氏>
We do look forward to cooperate with ShareMedical Inc. to create more business opportunities together not only with IT solutions but also the market development in Japan, Taiwan, China and ASEAN countries as well. It’s truly wonderful to see both of our firms to be full of opportunities and continued growth and success. Thank you very much.
<台日産業連携推進オフィス プロジェクトリーダー 陳龍 氏>
この度は日台共同開発のデジタル聴診器ネクステートが発売一周年を迎えられ,誠におめでとうございます。ネクステートは柔軟かつ大胆な発想力を持ち,それに台湾の完備された的なサプライチェーンをコラボした,人々に瞠目させたヒット商品でございます。新型コロナの影響でまだ厳しい世の中ですが,ネクステートはこれからも必ず大活躍になると信じております。今後も日台の医療業界とが一緒に手を組んで,新たなアプリケーションが開発されればと思います。
<スマートエレクトロニクス産業 プロジェクト推進オフィス(SIPO) チームリーダー 梁涵玉 氏>
このたびシェアメディカルにおかれましては,デジタル聴診デバイス「ネクステート」発売一周年を迎えられたとのこと心よりお祝い申し上げます。昨年,SIPO訪日団にて初めて峯社長とお目にかかりまして,従来の聴診器を改革する峯社長のお考えに心から敬服いたしました。また貴社ような優秀なチームと商品が共同開発を進める提携パートナーとして台湾をご選択くださったこと,厚く御礼申し上げます。台湾は半導体と電子部品の完璧なサプライチェーンを備えております。今後の産業応用およびビジネスチャンスにおける貴社のご発展をお祈り申し上げると共に,台湾のパートナーとの緊密な提携で共に未来を共創し続けることを心待ちにしております。
●問い合わせ先
(株)シェアメディカル
広報部
E-mail [email protected]
https://www.sharemedical.jp/