NOBORI,COVID-19遠隔読影と画像診断支援AIシステムを全国100の医療機関に期間限定で無償提供
2020-5-20
(株)NOBORIは,エムスリー(株)と共同して,COVID-19疑いのCT画像を判定する遠隔読影と画像診断支援AIのシステムを全国100の医療機関に4カ月無償提供する。
1.背景
2020年3月31日から聖マリアンナ医科大学の,救急医学および放射線医学部門の医師団の支援により,COVID-19判定に関する遠隔画像診断コンサルテーションサービスを提供してきた。このサービスは,5月20日時点で全国220の医療機関様において有用に活用されている。しかし,利用に際し,(1)対象画像データの専用Webページでのアップロードの手間や(2)サービス利用がインターネット接続PC端末に限定され,より簡便なサービスへの要望があった。COVID-19の終息時期がまだ見えない中で,医療現場の負担を少しでも軽減できればという想いのもと,本取組みを実施することに至った。
COVID-19の診断においては,PCR検査をはじめ,臨床症状や経過,様々な検査データとともに,画像所見も重要な意義を持つと考えられる。PCR検査の結果が出るまでの患者への対応方針の決定,また,PCR検査に進めるかどうかの判断をする上で,本支援を有効活用してもらえればと考えている。
2.本取組の概要
本支援で提供されるエムスリーエッジサーバー(NOBORIユーザ施設では,NOBORI CUBEで併用可能)を院内PACSに接続し,COVID-19判定依頼を行うことで,遠隔読影医の判定結果を受け取ることが出来る。エッジサーバーが匿名化および検査送受信をオンラインで行うため,スムーズに遠隔読影依頼ができる。同時にエムスリーAIラボにて提供しているAIを利用した画像診断支援ソフトウェアも該当期間,無償で利用可能。本サービスも臨床現場の医師,スタッフの業務負荷軽減を目指している。尚,この無償提供はソニー(株)の「新型コロナウイルス・ソニーグローバル支援基金」を通じた資金面での支援も得て運営を行っている。
本取組みでは,全国から100施設の医療機関を対象とし,4カ月間の無償支援を行う。対象施設は公募制で募る。本取組みの利用を希望する医療機関は下記URLの応募ページより申込み。申込みの施設に詳細の案内をする。
■エントリー応募ページ
URL https://m3comlp.m3.com/lp/m3com/covid19_dokuei
尚,申込みにはエムスリーが運営する m3.com会員資格が必須になる。
●問い合わせ先
(株)NOBORI
[email protected]
http://www.nobori.ltd/