メディアコンテンツファクトリー,WEB問診「SymView」来院前の事前トリアージ可能な一部機能を無償開放
-外来診療における新型コロナウイルス感染リスクを最小化し,医療の安定供給へ-
2020-4-3
(株)メディアコンテンツファクトリーが提供する医療機関向けWEB問診「SymView」は,新型コロナウイルス感染症の問診を含む一部機能を無償で利用できるよう開放する。同社は,この無償開放を「SymView Covid19 PROJECT」とし,2021年4月30日までの約1年間の提供を予定している。
新型コロナウイルスの感染拡大により,通常の外来診療においても,予期せずに感染者が来院することが想定される。実際,医療の現場では各自治体指定の相談センターではなく,直接クリニックに来院して相談する患者が増えており,物資が不足する中での感染リスクに対する医療従事者の負担はますます大きくなっている。また,一方で,新型コロナウイルス感染により重症化しやすいといわれている基礎疾患を持つ患者は,感染を避けるために,必要な通院を控えてしまうというケースもみられる。このような状況下において,日本医師会は4月1日の会見において「医療の危機的状況」を宣言した。
従来の医療を維持するためには,新型コロナウイルスの感染リスクを最小化することが緊急性の高い課題だといえる。
この課題を解決するためには,1)事前のトリアージならびに感染リスクに応じた対応,2)接触感染リスクのある患者との「もの」のやり取りを減らすことの2点が重要である。このような背景から,医療機関において,下記を実現できるよう,WEB問診「SymView」の一部機能を無償開放することとした。
WEB問診でできること 1:来院前の事前トリアージの実現
WEB問診「SymView」は,完全にクラウド化したサービス。各医療機関のホームページや予約システムにリンクを貼ることで,「来院前」に患者自身のスマートフォンであらかじめ問診を入力することが可能。入力内容を送信すると,医療機関側は,管理画面から問診内容を確認できる。問診内容には,新型コロナウイルスに関連する質問が設定されており,感染の疑いがある場合には,アラートが表示される。この機能により,医療従事者は,患者の来院前に感染リスクを把握することができ,感染の疑いが強い場合には,来院せずにまずは各自治体指定の相談センターに電話するよう促すことが可能である。
WEB問診でできること 2:接触感染リスクの低減
医療機関で新型コロナウイルスの感染者が出た際に,カルテ等の紙を媒介して感染した疑いがあるという報道があった。従来の紙の問診票は,受付スタッフから患者へ渡され,記入後にまた受付スタッフの元に戻り,その後,医師や看護師の手に渡る場合がある。一方,WEB問診「SymView」では,患者自身のスマホで問診を入力することができるため,紙などの受け渡しなどによる接触感染のリスクを減らすことが可能。
【ユーザの声】 グローバルヘルスケアクリニック 院長 水野泰孝氏 (東京都千代田区)
COVID-19疑いの患者さんが来られる前に問診を見ることができるので,来院後に直接患者さんと接する機会を極力減らすことができます。また個人情報をあらかじめ入力していただくことで事前に連絡することも可能であり,来院時間の調整にも役立ちます。
【ユーザの声】 北久里浜医院 院長 林 玉峰 氏(神奈川県横須賀市)
私たち医療従事者も,日々,緊張感をもって診療にあたっています。そんな中でWEB問診はとても心強く,新型コロナウイルス感染拡大の状況下で,問診の追加等,タイムリーに対応していただけることに感謝しています。
■ SymView Covid19 PROJECT
無償版の提供となる本プロジェクトでは,内科,小児科,耳鼻咽喉科,皮膚科,整形外科,婦人科の簡易問診(日本語のみ)を用意している。すべての問診に新型コロナウイルスの感染リスクの質問を含み,患者状況に応じた診察につなげることが可能。
<利用の流れ>
1)対象: 既存の医療機関(病院/診療所どちらも利用可)
2)期間:2021年4月30日までの約1年間を予定
3)申込み方法:
下記サイトの申込みフォームより申込み。申込確認後,同社より連絡。
https://www.media-cf.co.jp/service/symview/covid/
※無償版から自動的に有償版に切り替わることはない。
●問い合わせ先
(株)メディアコンテンツファクトリー
[email protected]
https://www.media-cf.co.jp/