NECとFiNC,クラウドファンディングを活用し,ウェルネス・ソリューションの共同開発を加速
-歩行センシングインソール「A-RROWG」をMakuakeにて先行予約販売開始-
2019-11-27
日本電気(株)(注1,以下NEC)と(株)FiNC Technologies(注2,以下 FiNC)は,NECの先端IoT技術とFiNCの法人向けウェルネスサービス「FiNC for BUSINESS」(注3)を組み合わせた新たなウェルネス・ソリューションの共同開発において,(株)マクアケ(注4,以下 マクアケ)が運営するクラウドファンディングサービス「Makuake」(注5)を活用し,事業化を加速する。
具体的には, 「歩容(≒歩行の質)」を計測し,美しい歩行姿勢へ導く歩行センシングインソール「A-RROWG(アローグ)」の先行予約販売をMakuakeにて11月27日から開始する。
「A-RROWG」は,NECの小型の歩行分析センサを搭載した専用インソールとその人の歩容状態をチェックしてアドバイスを行うスマホアプリから構成されている。これまでの歩行分析実績から導き出された理想の歩行と最先端の歩容センシング技術により編み出された,NEC独自の「歩容推定モデル」を活用することで,センサが計測した歩行軌跡を基に,歩行速度,歩幅,接地角度,離地角度,足上げ高さ,外回し距離を取得して「歩容」を推定する。
FiNCはこの推定結果から,アプリ上で行われるその人に合わせた理想的な歩容のアドバイスやトレーニングメニューの監修を行う。この両者の強みを組み合わせ,美しい歩行姿勢を導く。
さらに歩行分析センサは,歩いている状態のみ検知・起動し,徹底的に消費電力を抑える設計となっている。これにより,計測の精度を高めながら電池交換・充電の手間が省ける。
日常生活において,健康寿命を延伸するために健康を意識した生活を送ることが重要だが,健康を意識した行動を常に取ることは容易ではない。また従来,人の歩行状態を把握するには,歩行シーンの映像の活用や,ウェアラブルセンサを直接身体に装着する必要があり,場所や利便性,費用面で課題となっていた。今回,NECが開発する技術では,センサを小型・軽量化し,靴やインソールに内蔵することが可能となる。これにより,日常の歩行データを場所や時間にとらわれず,かつ,センサの装着を意識することなく収集することができ,個人の健康状態に合わせた,より高度な健康アドバイスを行うことができる。
今回,Makuakeによるクラウドファンディングを活用してサポーターを募り,歩容改善という新概念により日常生活の中で無理なく実践できる健康維持を支援する製品の開発に取り組んだ。
今後両社は,本取り組みをベースに共同でウェルネス・ソリューションを個人顧客向けに提供していくとともに,企業の他,病院・介護事業者・学校などの公共・法人顧客へも提供していく予定。なお,NECは本技術を靴・インソールメーカーへのOEM展開も進めていく予定である。
●A-RROWGについて
「A-RROWG」は,歩行センシングインソールを靴に入れるだけで,自然に「歩容(≒歩行の質)」を計測し,専用アプリから歩行姿勢のチェックや歩行改善アドバイス,トレーニングメニューの確認ができる。普段の生活を変えることなく,健康を意識しながら周囲からの印象アップも図れる革新的な製品。
●利用イメージ
●A-RROWGのクラウドファンディングサイト
URL:https://www.makuake.com/project/a-rrowg
(注1)本社:東京都港区,代表取締役 執行役員社長 兼CEO:新野 隆
(注2)本社:東京都千代田区,代表取締役CEO:溝口 勇児
(注3)健康経営や働き方改革を通じてウェルネスカンパニーを実現するためのトータルサポートサービスであるFiNC for BUSINESSは,従業員一人ひとりと組織のパフォーマンスを最大化するために定量データによる現状把握,課題の発見と解決策の提示,さらに行動変容を促すテクノロジーを駆使したソリューションを提供している。
参考URL:https://company.finc.com/business/
(注4)本社:東京都渋谷区,代表取締役社長:中山 亮太郎
(注5)株式会社マクアケが運営する,「生まれるべきものが生まれ 広がるべきものが広がり 残るべきものが残る世界の実現」をビジョンに掲げる,アタラシイものや体験の応援購入サービス。
●問い合わせ先
NEC コーポレート事業開発本部
E-Mail:[email protected]