ドクターネット,東京大学医学部附属病院と人工知能分野での共同研究を開始

2019-4-9

AI


AI-RAD

遠隔画像診断支援サービスを提供している(株)ドクターネットのAI-RADラボは,東京大学医学部附属病院 22世紀医療センター コンピュータ画像診断学/予防医学講座と共同研究に関する契約を締結し,人工知能技術を用いたコンピュータ診断支援/検出 (Computer-Aided Diagnosis/Detection, CAD)ソフトウェア向けプラットフォームの開発を目指した共同研究を開始した。

●本共同研究について

○背景
近年,日本においては,医用画像診断装置の性能向上及び普及によって,短時間に,高画質かつ多量の医用画像が生成されるようになり,かつ,検査患者数の増加が促進されている。この点,医用画像の診断においては,多数の臓器及び疾患を横断的に評価できる専門的な画像診断技術が必要とされるが,人口当たりの画像診断医数が少ない日本では,画像診断医の負担の増大が問題となっている。すなわち,画像診断医が長時間にわたり膨大な数の医用画像を観察せざるを得ない状況にあるため,所見の見落としのリスクが上がっており,実際にもそのような過誤事例について各メディアにおいて報道がなされている。
そこで,画像診断医にかかる過度の負担を軽減し,より良い医療を提供するために,人工知能技術を用いたCADに対して,現在大きな期待が寄せられている。

○本共同研究
以上のような背景を踏まえ,本共同研究では,人工知能技術を用いたCADソフトウェアの開発及び臨床応用を推進することを目的として,統合的なCADソフトウェアの開発用プラットフォームの開発を目指す。具体的には,当該プラットフォームによって,CADソフトウェア開発に必要なデータの収集形式及び開発されたCADソフトウェアの出力形式等を規格化し,当該規格によって複雑なCADソフトウェアの研究開発,及び,臨床への応用を促進することを企図している。

■CADプラットフォームについて
東京大学医学部附属病院 22世紀医療センター コンピュータ画像診断学/予防医学講座では,診断の効率・精度の向上をもたらすCADソフトウェアの開発/臨床促進を応用するための,オープンソースソフトウェアとして,統合的なプラットフォームCIRCUS(Clinical Infrastructure for Radiologic Communication of United Solutions)を開発し,遠隔読影環境における多施設連携型CAD開発,実運用を行っている。

■AI-RADラボについて
同社は,遠隔読影インフラ事業及び医用システム販売事業を通して得た医用画像診断サービスのノウハウや技術を活かし,医用画像診断への貢献を更に進めるため,AI-RADラボを2018年度に立ち上げた。AI-RADラボでは,基礎技術の研究開発及び人工知能技術の様々な活用法を検討しているほか,CADソフトウェア実用化の促進を図り,今後は国内外の研究機関や開発会社との連携を深め,人工知能×医療の実現促進を目指していく。

URL:https://dr-net.co.jp/service/airad/

ドクターネットは,4月12日(金)〜4月14日(日)パシフィコ横浜にて開催される,2019国際医用画像総合展(ITEM2019)に出展し,AI-RADも展示する。

 

●問い合わせ先
(株)ドクターネット AI-RADラボ
[email protected]
https://dr-net.co.jp/

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