ERISA,第1回日本メディカルAI学会学術集会において進行性MCI識別技術を人工知能の医療画像活用事例として発表
2019-1-29
(株)ERISAは,1月26日,第1回日本メディカルAI学会学術集会のランチョンセミナーにおいて,同社の事業化を進める進行性MCI(軽度認知障害)識別技術について,人工知能を用いた医療画像解析技術の活用事例として発表を行った。
同社の取り組みの具体的事例として,(1)開発された人工知能のプログラムが研究用途として実際に滋賀医科大学の検査センターにてMR画像撮影装置と連動する形で運用されていること,及び(2)クラウドサービスを活用することでプログラムの商用利用の可能性が広がることについて,65名の聴衆に紹介を行った。
今回同社が参加したのは,2019年1月25日(金)から26日(土)に国立がん研究センター研究所にて開催された第1回日本メディカルAI学会学術集会。同社発表は,開催2日目の日本マイクロソフト(株)(以下「マイクロソフト社」)主催のランチョンセミナーにおいて実施した。日本メディカルAI学会は,人工知能技術を活用した医療情報統合化による革新的医療システムを確立することを目指して設立され,第1回目となる今回の学術集会は,「我が国におけるメディカルAI研究分野の発展に向けて -Precision Medicine 時代におけるAI研究-」をテーマとして開催された。
同社が紹介した進行性MCI識別技術は,人工知能を利用することにより,3年以内にアルツハイマー病へ進行するMCI患者の脳MRI画像を,精度約85%という高い正確さで予測することができるMR画像解析プログラム。同社は,本プログラムを用いた解析サービスの提供を昨年8月より開始していた。本プログラムは,MR画像撮像装置と連動して,撮影画像を自動で解析して解析結果を電子カルテに転送することも可能で,滋賀医科大学では実際に研究用途で運用されている。
また,マイクロソフト社の提供するクラウドサービス(Microsoft Azure)を活用することにより,Azureの仮想マシン上でプログラムを稼働させることで,医療現場への物理マシンの設置が不要となる。仮想マシンは計算能力の追加が容易であるため,解析時間を短縮させることもできた。
同社は,進行する高齢化社会における社会課題の解決を目指し,認知症分野を重要事業分野としている。島根県は,全国において高齢化率が常に上位であり,そのような先進化高齢地域より先駆けて,認知症への最新の研究成果を実用化して普及させることは,大きな社会的意義があると考えている。同社は,今後とも,統計解析技術を核として,医療・介護・福祉の分野で,健康寿命の延伸といった社会的課題に地域から挑戦していく。
【学会概要】
学会名称:第1回日本メディカルAI学会学術集会
会 期:2019年1月25日(金)~1月26日(土)
会 場:国立がん研究センター研究所 新研究棟
ホームページ:https://www.japan-medical-ai.org/
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(株)ERISA
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