インフォコム,医療・介護施設検索サービス「ケアリン」を美馬市医師会が導入
〜空き状況をリアルタイムで情報共有,医療と介護の連携を促進〜
2018-4-26
インフォコム(株)は,利用者に最適な医療機関や介護施設などを検索できるサービス「ケアリン」(仮称)を開始し,同サービスは美馬市医師会(徳島県美馬市)が進める「医療と介護の空きサービス情報共有化推進事業」で導入された。本事業は厚生労働省の地域医療介護総合確保基金を活用し,3月より本格運用が始まった。
●医療・介護施設検索サービス「ケアリン」について
ケアリンは,介護を受ける人(利用者)やその家族,そして医療・介護従事者が施設や事業所,福祉用具販売店などを簡単に検索できるサービス。医療・介護施設の空き状況や利用条件に加え,各施設の特徴など利用者にとって有用な視点やニーズによって検索が可能である。
<サービスの主な機能と特長>
・医療・介護施設の空き状況を日付指定で検索可能
・医療・介護施設の訪問・医療行為の対応可否などの利用条件で検索可能
・市区町村単位のエリア指定で検索可能
同社は昨年度より「介護丸ごとIT!」を推進し,主に事業者向けのサービスを拡充してきたが,ケアリンは初の利用者向けサービスとなる。
●美馬市での取り組みについて
美馬市医師会が進める「医療と介護の空きサービス情報共有化推進事業」において「ケアリン」を活用し,帝人ファーマ(株)が提供する多職種連携情報共有システム「バイタルリンク®」と組み合わせて利用することで,より効率的な地域包括ケアシステムの構築に貢献している。
同事業では参加する介護施設や医療機関・訪問歯科・訪問薬局などの担当者がケアリンのシステムにそれぞれの施設の利用状況を入力。その結果,患者のケアに携わる関係者はバイタルリンク®で患者の情報を,ケアリンで地域の医療・介護資源の状況をリアルタイムに知ることが可能になり,入退院を繰り返す在宅療養患者へ切れ目のないケアを提供することにつながった。
●今後の展開について
同社は,中期経営計画(2017年4月から2020年3月)において,ヘルスケアを重点事業の一つと定め,同事業の2019年度売上高140億円規模への成長を目指している。ケアリンは地域包括ケア・介護領域でのプレゼンス確立に向けた新たな取り組みの一環であり,今後はビッグデータ活用によるサービス改善や新たな付加価値の提供を目指している。同社は今後も医療と介護の質の向上に貢献するため,これまで培った技術やノウハウを活かすとともに関係先と共創し,価値あるヘルスケアITサービスを提案していく。
●問い合わせ先
インフォコム(株)地域包括ケア推進部
TEL 03-6866-3390
[email protected]
https://www.infocom.co.jp/