フィリップス,MRI対応生体情報モニタの最上位機種「Expression MR400」新発売
2016-11-14
(株)フィリップス エレクトロニクス ジャパン(以下 フィリップス)は,11月14日より,MRI対応の生体情報モニタ「Expression MR400(エクスプレッションエムアール400)」の販売を開始する。
「Expression MR400」は,MRI環境下で重症系モニタレベルのモニタリングを目指した,フィリップスMRI対応生体情報モニタラインナップの中の最上位機種。ECG(心電図),SpO2,脈拍数/心拍数,EtCO2(呼気終末二酸化炭素濃度),呼吸数,NIBP(非観血血圧)に加えてオプションでIBP(観血血圧),麻酔ガス,体温を選択することが可能,小児3学会による「MRI検査時の鎮静に関する共同提言」1で推奨されているパラメータが測定できるだけでなく,術中MRIで求められるパラメータにも対応している。また,本製品ではタッチスクリーンや,重症系モニタで用いられているアラーム機能などを新たに採用,より質の高いモニタリングを可能にする。
フィリップスはMRI 対応生体情報モニタのラインアップに「Expression MR400」を加えることで,MRI環境下での多様なモニタリングニーズに応え,安全なMRI検査をサポートしていく。
●「Expression MR400」の主な特長
- ECG(心電図),SpO2,脈拍数/心拍数,EtCO2(呼気終末二酸化炭素濃度),呼吸数,NIBP(非観血血圧),IBP(観血血圧),麻酔ガス,体温の測定が可能。
- タッチスクリーンを採用。
- 5000ガウス磁場ライン,SAR 4 W/Kg および7.2μT B1rms 以下でも安全に動作する。
- 無線 ECG/SpO2 モジュールを採用,検査室のケーブルレス化に貢献する。
- ECGケーブルを短くして過熱のリスクを低くするとともに,独自のワンピース設計で装着面の広いゲル付きQuadtrode®電極を採用することで過熱を抑え,患者さんの熱傷のリスクを軽減する。
- 多くのMRI装置との心電同期にも対応。
- 直接の無線通信によりMRI検査室と操作室の両方で同時に生体情報のモニタリングが可能。
- 包括的な感染対策が可能なMRI対応生体情報モニタとして,全パラメータともディスポーサブルのアクセサリを用意。
●フィリップスMRI対応生体情報モニタ*1の特長
- フィリップスのMRI対応生体情報モニタは,測定パラメータや構成にかかわらずMRI画像に干渉しないための設計がされている。1.5T/3.0T(テスラ)のMRI装置の環境で干渉せず問題なく使用可能であることを試験により確認済みで,フィリップスならびに他社の主要なMRI装置と併用が可能である。
- 「Essential」と「Expression」,「Expression MR200」,「Expression MR400」のいずれかのモニタを組み合わせることで,鎮静処置から検査,搬送,回復までの一連の流れを,1つの無線モジュールでシームレスに連携し,ワークフロー改善を実現する。
- MRI検査室用生体情報モニタ「Expression」,「Expression MR200」「Expression MR400」と,MRI操作室用モニタ「Expression IP5 information portal (IP5)」を組み合わせて使用することにより2,MRI検査時のモニタリングデータを,麻酔記録システム,リサーチデータ収集システムをはじめとした,主要な院内ITシステムへ容易に送信することができる。
1 2013年日本小児科学会・日本小児麻酔学会・日本小児放射線学会による「MRI検査時の鎮静に関する共同提言」
2 「Expression」「Expression MR200」「Expression MR400」のみ,モニタリングデータの「Expression IP5 information portal」への無線送信が可能となる。
●価格
930万円(税抜・仕様により異なる)
●問い合わせ先
(株)フィリップス エレクトロニクス ジャパン
ヘルスケア事業部 お客様窓口
TEL 0120‐556‐494
www.philips.co.jp/healthcare