サイバネットシステム,医用画像処理システムDirectPathをオリンパスへ提供開始
〜気管支鏡をターゲット(病変)までナビゲーションし,気管支末梢領域の検査をより安全・効率的に実施することをサポート〜
2014-10-20
CT画像上で病変指定(図1)
サイバネットシステム(株)は,気管支鏡の操作をナビゲーションする「医用画像処理システムDirectPath(ダイレクトパス)」を開発し,オリンパスメディカルシステムズ(株)へ提供することを発表した。
なお,オリンパスメディカルシステムズは,呼吸器科や呼吸器外科といった診療科を中心に,2014年10月17日より販売を開始する。
気管支末梢領域の検査を実施するには,気管支鏡を病変まで的確に誘導する必要がある。しかし,気管支末梢領域は複雑な迷路のようになっており,分岐で迷うことなく確実にアプローチするには経験による習熟が必要となる。
サイバネットが開発したDirectPathは,気管支鏡を病変まで的確にナビゲーションすることにより,検査をサポートするソフトウェア。CT画像上で病変を指定すると(図1),自動的にナビゲーション画像が作成される(図2)。指定した病変の位置は気管支3D画像(図3)で確認することができる。仮想気管支鏡画像と気管支3D画像が連動するので気管支鏡の現在位置や,進むべき方向をわかりやすくナビゲーションする。さらに,作成された画像と,実像との比較表示もできるので,気管支鏡を正確に病変まで誘導することできる。また,検査時間を短縮できるので,患者の負担も軽減することができる。
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サイバネットは,開発したDirectPathにより,気管支末梢領域の検査をより安全・効率的に実施することをサポートしていく。
なお,本製品は第55回日本肺癌学会学術集会(2014年11月14日(金)~16日(日)国立京都国際会館)にて,オリンパスメディカルシステムズ展示ブースに出展される予定。
●DirectPathの詳細については下記Webサイトより問い合わせ。
http://www.cybernet.co.jp/cae/field/medical/imaging.html
●医用画像処理システムDirectPathの主な機能
・疑似X線画像表示機能
CTデータから疑似X線透視画像と仮想気管支鏡位置の合成表示ができる。気管支鏡挿入手技で併用されるX線透視画像をナビゲーション画像と連動させることによって気管支鏡の位置把握をタイムリーに行うことができる。
・計測機能
仮想気管支鏡経路上の任意点における断面積,最大径,最少径や表示位置から対象までの直線距離などを計測することによって,病変と気管支鏡の距離を把握することが可能になる。
また,気管支の径から気管支鏡の挿入ができるか事前にシミュレーションすることができる。
・動画保存
仮想気管支鏡画像を動画形式で保存できる。設定した気管支鏡画像回転情報,計測結果も反映される。Windows,Mac,iPadなど様々なデバイス上で再生できるので,検査やカンファレンス,学会での発表など,活用する幅が広がる。
・画面配置を自由にアレンジ可能
気管支鏡検査にて,参照しやすい画面配置にアレンジすることができる。
自由に画面配置やウインドウサイズを変更することができるため,画像作成からナビゲーションまでの各工程において最適な表示で作業効率を上げることができる。
●問い合わせ先
サイバネットシステム(株)
ビジュアリゼーション第2部 医療グループ/永井
E-MAIL:[email protected]
http://www.cybernet.co.jp/