NECは，MegaOak電子カルテシリーズのラインアップの拡充として，300床以上の病院を対象にした「MegaOak/iS（メガオーク アイエス）」を，7月8日から販売開始する。出荷開始は，本年11月の予定。
「MegaOak/iS」は，医師の指示を起点とした病院の業務プロセスに対応した機能を有するとともに，医療スタッフ間のよりスムーズな情報共有を実現する電子カルテシステムである。

「MegaOak/iS」の最大の特長は，医師が直感的に操作できることを目指した「クリニカルデスクトップ機能」。診療科や疾患ごとに画面が設定でき，診療内容に合わせた「指示」「カルテ入力」「文書作成」等を一画面で行うことができる。一画面に情報や操作を集約することで，医師の入力時の負担を軽減することが可能である。
さらに，医療スタッフ間のより綿密なコミュニケーションを支援する「ワークアシスタント機能」も提供する。本機能は，医師の指示の的確な把握・共有を支援し，検査の異常値などのアラート通知も可能。

「MegaOak/iS」の価格は，300床規模の場合，2億1千万円（税別，^注1）からとなる。NECは，従来から販売している「MegaOakHR」と合わせて，今後3年間で，300床以上の大規模病院における電子カルテシステムのシェア40%を目指す。

●「MegaOak/iS」の主な特長

1. 医師の指示を起点とした病院の業務プロセスに対応

1. 診療に必要な「指示」「カルテ入力」「文書作成」を1画面に集約。情報や操作を集約することで，医師の入力時の負担を軽減。（クリニカルデスクトップ機能）
2. 医療スタッフのより綿密なコミュニケーションを支援。医療スタッフによるメモや検査結果の通知等を様々な端末から入力・閲覧することも可能。検査結果の異常値など，直ちに対応が必要な患者が発生した場合のアラート通知機能も装備。（ワークアシスタント機能）
3. 電子カルテに蓄積されている情報の活用を支援。検査結果や投薬・注射の状況など参照したい項目をピックアップして一覧表示する「モニタリング機能」，カルテ記事・各種文書・サマリ・レポートなどをマップ形式で表示する「ヒストリーマップ機能」，院内の全患者のカルテからのキーワード検索を行う「全文検索機能」を装備。

2. スマートフォンやタブレット端末活用による利便性の向上

1. 「MegaOak/iS」は，スマートフォン^（注2）やタブレット端末^（注3）での利用も可能。スマートフォンの活用により，患者のバイタル情報^（注4）や投薬等の実施情報をベッドサイドで入力できるとともに，，院内通話やナースコール連携も可能^（注5）
2. タブレット端末での電子カルテ閲覧により，医師が回診時にその場で患者の診療履歴や検査結果を確認できるなど，利便性が大幅に向上。

3. ノンカスタマイズにより導入・運用時のユーザ負担を軽減。導入後も安心なサポートサービスやパッケージの定期的なレベルアップが可能

1. ノンカスタマイズ，マスタプリセット（NEC内であらかじめソフトやマスタをインストールして病院へ納入）での提供により，電子 カルテの導入・運用時のユーザ作業負担を軽減。定期的なパッケージのレベルアップにより最新機能の利用が可能。
2. 24時間365日対応のコールセンターサービスを用意し，システムや操作に関する問合せに対応。
3. セキュアなネットワークを介した監視サービスにより，万一の障害時も迅速な対応が可能。また，常時監視を行うことで，データベースの利用率などを常に把握でき，システム障害の予防にも貢献。

●「MegaOak/iS」概要

(注1) 電子カルテシステムのみをノンカスタマイズで導入した場合を想定。
(注2) スマートフォンはアンドロイド。
(注3) 電子カルテのシンクライアント端末としての利用。
(注4) 体温や血圧などの情報。
(注5) IP電話システムとの連携が必要。