インフォコム,医療機関向けITシステムのラインナップを拡大
~病院薬剤師向けに病棟薬剤業務を支援するシステム「Ward Meister」の提供を開始~
2012-10-1
インフォコム(株)は,平成24年度診療報酬改定における「病棟薬剤業務実施加算※1」の新設に対応した,病院薬剤師による病棟薬剤業務を支援するシステム「Ward Meister」の提供を10月より開始する。
インフォコムは,平成25年3月期を初年度とする中期経営計画(平成24年2月6日公表)において,医療機関や製薬企業,健康保険組合向けにITサービスを提供するヘルスケア事業を重点事業領域の一つに位置付け,製品機能強化や品質の向上,競争力の強化に取り組んでいる。
医療機関向けITサービスでは,医療の質向上を目指し,「薬剤情報管理」,「診療録管理」,「経営支援」,「診療支援」,「放射線・医用画像」分野の広範囲な医療情報を有効に活用したソフトウェア製品やソリューション,情報サービス,および,それらを補完するユニークで価値が高いソリューションとその将来像等の情報を提供しており,多くの医療機関の薬剤管理/診療情報管理/診療支援/経営管理/放射線等の部門において利用されている。
●病棟薬剤業務支援システム「Ward Meister」開発の背景
平成24年度診療報酬改定において「病棟薬剤業務実施加算」が新設されたことに伴い,医療機関がこの加算を受けるためには,病院薬剤師による病棟薬剤業務の業務実績を管理する必要が生じることとなった。
現在,大半の医療機関では病棟薬剤業務の管理を紙またはWord/Excelで行っており,低効率また記録ミス等が多いのが実情である。
このようなことから,病棟薬剤業務のシステム化について,同社が提供する医療機関向けシステムのユーザーをはじめ多くの医療機関から,要望や相談があり,その要望に応え,病棟薬剤業務支援システム「Ward Meister」の開発を進めた。
●今後の目標と展開
「Ward Meister」は,既に同社から薬剤管理指導支援システム「PICSks」「PICSWEB」を導入している医療機関向けに紹介を開始し,平成25年3月期において10機関への導入を目標としている。また,「Ward Meister」と「PICSks」「PICSWEB」との一括導入の提案も進め,平成27年3月期までの2年半で100機関への導入を目標として販売を進める。
●病棟薬剤業務支援システム「Ward Meister」の特長
機能構成
基本機能である「時間管理機能」と拡張機能である「業務支援機能」の2つの機能で構成。
「時間管理機能」単独での利用も可能。
「時間管理機能」
業務実績の時間管理や,病棟薬剤業務日誌の作成/出力等を行う。Webベースのシステムの為,インターネットブラウザがセットアップされている院内ネットワークに接続している端末であれば,どの端末からも利用することが可能。
「業務支援機能」
病棟単位で患者モニタリングを行い,相互作用や投与リスク,流量/投与量確認の支援を行う。入力した実績データは,CSV形式のファイルに出力することができ,業務統計等の作成に利用できる。
システム連携
同社が提供している「PICSks」(調剤支援システム連携版薬剤管理指導支援システム)の指導実績入力画面との連携が可能で,病棟における薬剤業務実績の入力や確認を効率的に行うことができる。
※「PICSWEB」(Web版薬剤管理指導支援システム)との連携は,2012年度末を予定。
※1 病棟薬剤業務実施加算
平成24年度の診療報酬改定により,勤務医の負担軽減等の観点から薬剤師が病棟業務を恒常的に実施している場合に診療報酬として,入院中の患者に対し週1回100点を請求できる。
●問い合わせ先
インフォコム(株)
ヘルスケア事業本部病院情報システム部
TEL 03-6866-3780
E-mail:[email protected]
http://www.infocom.co.jp/healthcare/drug/