オンライン診療サービスガイド
Service Catalog
2020-7-13
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大を受け,2020年に入りオンライン診療が急拡大しています。初診からの利用の時限的な解禁や,サービス提供各社がCOVID-19対応支援のためのプランを提供するなど,導入へのハードルが下がっているいまこそ,オンライン診療を導入するチャンスと言える。ここでは,11社のオンライン診療サービスを紹介します。
・リモートドクター[株式会社アイソル]
・スマートキュア[株式会社スマートゲート]
・CLINICSオンライン診療[株式会社メドレー]
・YaDoc(ヤードック)[株式会社インテグリティ・ヘルスケア]
・ポケットドクター[MRT株式会社]
・MCS mobile[エンブレース株式会社]
・リモケア[一般社団法人がん哲学外来]
・トリニティケアクラウド[キッセイコムテック株式会社]
・テレメディーズ®BP[一般社団法人テレメディーズ]
・curon(クロン)[株式会社MICIN(マイシン)]
・first call for オンライン診療[メドピア株式会社]
遠隔診療・オンライン診療/服薬指導アプリ「リモートドクター」[株式会社アイソル]
医療をもっと身近に。手軽で安心なオンライン診療サービス
サービスの概要
アイソルが提供する「リモートドクター」は,予約,診察,決済,薬・処方せんの配送をワンストップで行えるオンライン診療アプリだ。長期化が予想されるコロナウイルス感染拡大を受け,2020年8月31日まで初期費用・月額料金無償で提供している。
これまで,電子カルテや医療クラウドサービスなどさまざまな医療ICTサービスを開発し,長年医療機関からの信頼を得てきた当社。リモートドクターへの支持も高い。
サービスの特徴
リモートドクターが支持される理由は大きく2つだと考えられる。
1.手軽さを重視した導入システム
医療機関側については,インターネットにつながるPCおよびタブレットやスマートフォンなどがあれば,簡単に即導入することができる。カメラなどの別途購入やPCへのセットアップなどのコストや手間が不要なだけでなく,ICTに関する専門的な知識や技術も一切必要ない。
一方,患者側についても普段使用しているスマートフォンから簡単に利用登録ができる。アプリ画面は見やすくわかりやすい仕様であり,初めてオンラインにて受診する方も安心して利用することができる。
2.医療ICT・医療現場に精通した手厚いサポート体制
当社では長年電子カルテ・医療クラウドサービスなどの開発を行っており,豊富な実績を有する。そのため医療ICTに対する知識・技術面でのサポートはもとより,医療現場の実情にも寄り添ったていねいなサポートが可能だ。導入までのサポートはもちろん,導入後も手厚く
サポートを行っており,長く安心して利用することができる。
幅広いニーズに対応した機能(図1)
予約,診察,決済,薬・処方せんの配送の機能がすべてそろっている。診察の前に保険証画像のアップロードが必要なため,患者の不正受診を未然に防いでいる。なお,決済については銀行振り込みや請求書発行後払いのほか,クレジットカード決済も可能だ。
また,既存の電子カルテや予約システムとの連携ができ,患者情報を一元管理し作業の効率化を図ることができる(オプション)。
当社では,受診から服薬指導までをオンライン上にてスムーズに完結できるようにするため,クリニックと薬局の連携強化を図っている。すでに搭載されているお薬手帳のアップロード機能に加え,オンライン診療受診後にオンライン服薬指導が可能な近隣の薬局を紹介する機能も搭載している。一人でも多くの医師・患者が手軽に安心して利用できるサービスをめざし,さらなるサービスの拡充を図っていく。
●問い合わせ先
TEL:06-6946-6871
URL:https://remodoc.net/contact/
スマートキュア[株式会社スマートゲート]
視診+聴診「オンライン聴診器」を活用したこれからの遠隔医療
サービスの概要(図1,2)
クリニックから大規模病院,調剤薬局,高齢者施設など場所を選ばず,D2P・D2Nのオンライン診療のほか,1対1から1000人までのD2Dのカンファレンス,P2Pの遠隔服薬指導,高齢者施設の面会システムなど,さまざまな用途に最適化したソリューションを提供する。
医療情報のセキュリティに関する米国の法律,HIPAAに準拠するCisco Webexと,アプリのインストールが不要なWebRTCの2種類のビデオチャットを組み込むオンライン診療システムである。
サービスの特徴
「スマートキュア」は,電子聴診器メーカーが6社を対象に行った周波数特性テストにクリアし,唯一協業するオンライン診療システムである。従来型のビデオチャットによる視診だけでなく,オンライン聴診をはじめ,モバイル心電計やエコー装置の出力映像を医師側と共有できることにより,オンライン診療の利用場面を拡大する。
提供する機能
・インターネット予約
・電子問診票
・同意書への電子署名
・簡易電子カルテ
・ビデオチャット(1対1~1000),PC画面共有,ホワイトボード機能(図3)
・オンライン読影
・カード決済
導入実績
亀田総合病院(実証導入)ほか
費 用
定額制のほか,初期費用を無償にした従量制(300円/回)のプランも用意する。
●問い合わせ先
TEL:03-6661-6805
E-mail:[email protected]
URL:https://smart-gate.co.jp/
CLINICSオンライン診療[株式会社メドレー]
最も多くの医師から支持されている, 実績ナンバーワンのオンライン診療システム
サービス概要
「CLINICSオンライン診療」は,Web予約,事前問診,ビデオチャットでの診察,クレジットカード決済,薬・処方せんの配送サポートなどの各種機能を備えたオンライン診療システムである。患者の通院負担が軽減されることによる,治療継続率の向上や院内での二次感染防止といったメリットがある。2016年のサービス開始以来,オンライン診療システムとして業界導入シェアナンバーワン*となっている。
*富士経済調べ,2020年1月発刊
サービスの特徴
1.現場運用を重視した高いユーザビリティ
複数医師が開発に参加し,臨床における活用事例を基にしたシステム改善を継続的に行うことにより,徹底して医療現場が利用しやすいユーザビリティを実現している。
2.制度や事例に精通したサポートチーム
複雑なルール,多様な活用方法に精通した専門チームが医療機関をサポートしている。患者向けサポートデスクも完備され,医師と患者双方が安心して利用できる体制が整っている。
3.ガイドラインやセキュリティへの積極的な取り組み
各種ガイドラインへの対応に加え,個人情報保護の認証マークである「TRUSTe」や国際標準規格の情報セキュリティ体制に対する認証(ISO/IEC 27001:2013)を取得。また,オンライン診療システムとしては唯一のクラウドサービスに関する国際的な情報セキュリティ認証(ISO/IEC 27017:2015)を取得ずみ。
実 績
診療所を中心に全国で利用されており,最新の調査では業界導入シェアナンバーワンの結果が示されている。さらに近年は東大病院,東北大学病院をはじめ,大学病院などの特定機能病院でも利用が拡大している。また,積極的な産官学との連携も行っており,2020年に入ってからだけでも下記のとおりの取り組みで活用されている。
・国家戦略特区千葉市が取り組むオンライン服薬指導事業
・埼玉県産婦人科医会と協力推進する妊産婦向け心のケア無料オンライン相談事業
・順天堂大学が実施するオンライン診療の有用性検証に関する厚生労働科学特別研究事業
・オルビスの社内健康促進サポートプログラム「オンラインピル外来プログラム」
・COVID-19感染拡大防止の一環としてNTTドコモやKDDI,第一生命が運営するオンライン診療コンテンツとの情報連携,など
また,患者側の利用も進んでおり,COVID-19前に比べてアプリ登録数は9倍以上の伸びを見せており,4月のApp Store メディカルカテゴリではランキング1位を獲得している。
費 用
・初期費用:病床数など,医療機関の状況によって異なる。
・システム利用料:月額 1万円(税別)
*200床以上の病院は個別にお問い合わせください。
・サービス利用料:決済額の3.45%(カード決済手数料含む)
なお,CLINICSオンライン診療はIT導入補助金2020の対象ツールに認定されており,一定の条件を満たした対象事業者は,初期費用および初年度システム利用料の3/4の補助金を受け取ることができる。
●問い合わせ先
CLINICS事業部
TEL:050-1746-0806
E-mail:[email protected]
URL:https://clinics-cloud.com/online
YaDoc(ヤードック)[株式会社インテグリティ・ヘルスケア]
あなたと医療の間に。医師と患者のコミュニケーションをオンラインでサポート
「YaDoc」は,オンラインでの診療・モニタリング・問診機能を備えたかかりつけ機能強化システムとして,2020年5月現在,全国で2400以上の医療機関に導入されているが,今般のCOVID-19の感染拡大を踏まえたオンライン診療への期待感の高まりを受け,アプリのダウンロード不要ですぐにオンライン診療を始められる「YaDoc Quick」を7月中旬にリリースすることとした。
YaDoc Quickは,初期費用0円,月額利用料2万円(税別)で,Webブラウザ上でのオンライン診療の予約受け付け,ビデオ通話(オンライン診療),決済の基本機能を有する。新患や1回のみの予約にも対応でき,決済方法もクレジットカードに加えて銀行振り込みや次回来院時の支払いを医療機関側で選択できるなど,フレキシブルな対応を可能にしている。また,ビデオ通話システムとしては広く普及しているZoomを採用して通話の安定性を確保していることも特徴である。
●問い合わせ先
新事業開発部
E-mail:[email protected]
URL:https://www.yadoc.jp/quick
https://www.yadoc.jp/
オンライン診療 ポケットドクター[MRT株式会社]
いつもの診療をアプリの中で
「ポケットドクター」は,医療従事者に寄り添ったシステム開発とサポート体制を重視しているオンライン診療サービスである。同サービスは,非常勤医師紹介事業シェアトップクラスで,医療機関との連携も深いMRTと,遠隔作業指示の基本特許を有し,システム開発・運用を担うオプティムとの2社によって協同提供している。
日本初のオンライン診療アプリであり,2016年経済産業省主催第1回ジャパンヘルスケアビジネスコンテストでグランプリを受賞。
「予約」「診療」「決済」などのオンライン診療に必要な一連の流れを簡単に行うことができるシステムとなっている。
新型コロナウイルス感染症対策の基本方針を受け,現在は,2020年9月6日(日)まで,全国の医療機関へ向け,サービスの無償提供を行っており,日本国内における新型コロナウイルス感染者拡大を防ぐために医師および医療機関の皆様へ貢献することをめざしている。
●問い合わせ先
メディカルコンサルティンググループ
TEL:03-6415-5290
E-mail:[email protected]
URL:https://www.pocketdoctor.jp/med/
届いたその日から,オンライン診療で活用できる高セキュリティ端末「MCS mobile」
[エンブレース株式会社]
新型コロナウイルス感染症におけるオンライン診療普及支援!
エンブレース株式会社は,新型コロナウイルス感染症の流行拡大を受け,オンライン診療サービス「curon(クロン)」(MICIN社)を利用する医療機関様向けに,新型コロナウイルス感染症対策,ならびに医療現場への支援として,セキュアな環境で安心して利用できる高セキュリティタブレット端末「MCS mobile」の購入プランのサービスを開始した。端末は情報漏洩・紛失リスクの対策ずみ,365日相談できるヘルプデスクも完備している。現在オンライン診療導入に当たり,新たなデバイスを購入する際の補助金交付がいくつかの自治体で開始している。今回のMCS mobileのタブレット端末の購入費用は補助金申請の対象となる。
問い合わせには,ICTを利用した多職種連携に詳しいスタッフがしっかりとヒアリングし,お客様の用途に合わせたプランを提案していく。
詳細はこちら。
URL:https://www.medical-care.net/html/lp/mobile/
●問い合わせ先
MCS mobileクロン専用デスク(2020年7月末まで)
TEL:03-6830-0621(9時~22時,土日祝含む)
E-maii:[email protected]
リモケア[一般社団法人がん哲学外来]
安心・安全で円滑な在宅医療を支援するオンライン診療のためのサービス
「リモケア」は,高齢者や在宅療養患者など,PCやスマートフォンの扱いが困難な方でも簡単に利用できる専用端末を用いたシステムである。オンライン診療だけではなく,関係者間のコミュニケーションツールとしても利用できる。
高レベルのセキュリティ
リモケアでは「専用端末」を利用し,「専用回線」「専用サーバ」を介してビデオ通話や情報共有を行う。ログインには顔認証技術を使用し,医療従事者のなりすましを防止する。ウイルスやハッキングの対策や個人情報の管理などはすべてシステム側で行うため,セキュリティに詳しくない方にも安心である。
患者に合わせた柔軟なチーム構築と円滑な情報共有
病院/診療所のほか,訪問看護,介護,薬局,生活支援など関連する事業者間での連携が可能である。患者の“今”を共有することで,スピーディで細やかな対応を取ることができる。在宅緩和ケア地域連携パスにも対応している。
●問い合わせ先
リモケア事業部
TEL:03-6261-7626
E-mail:[email protected]
URL:https://www.remo-care.net/
トリニティケアクラウド[キッセイコムテック株式会社]
自宅を安心・安全・快適な病室へ 「トリニティケアクラウド」
「自宅を安心・安全・快適な病室へ」をコンセプトとして誕生した「トリニティケアクラウド」は,「地域包括ケアを支援するための,患者様を中心とした多職種連携システム」である。2020年3月,オンライン診療,オンライン服薬指導,オンラインでの退院時カンファレンスなど,地域包括ケアにおけるさまざまなシーンを想定したビデオ通話機能をリリースした。
トリニティケアクラウドのオンライン診療の特徴は,他施設のケアマネジャーや訪問看護・リハなどの多職種ケアメンバーによって,患者様の日々の体調をはじめとする日常生活情報の共有を図りつつ,その延長線上に(あるいは一部として)オンライン診療が位置づけられる点にある。これにより多職種ケアメンバーは,オンライン診療前の「患者様の状態把握」,およびオンライン診療後の「今後の方針・対処」に関する情報共有がスムーズに行える仕組みとなっている。
●問い合わせ先
トリニティケアクラウド担当者
TEL:0263-48-5551(平日9時~18時)
E-mail:[email protected]
URL:https://www.kicnet.co.jp/solutions/medical/trinitycare/
テレメディーズ®BP[一般社団法人テレメディーズ]
高血圧専門チームがフルサポート
高血圧オンライン診療支援パッケージ「テレメディーズ®BP」は,家庭血圧の測定・評価からオンライン診療による処方の受け取りまでを一気通貫でサポートする。高血圧専門医を含む医療チームがアドバイスし,血圧管理に役立つコンテンツも配信される。血圧以外の医療相談も可能。
家庭血圧テレモニタリングサービスは月額900円(税別)から。オンライン診療支援サービスは,月額4500円(税別)から。企業や自治体単位の採用実績もあり。
提供内容
1.家庭血圧テレモニタリングサービス
スマホアプリを介した家庭血圧のインターネット送信,日々の家庭血圧値に対するフィードバック,高血圧や内科慢性疾患に関するオンライン医療相談/受診勧奨など。
2.オンライン診療支援サービス
上記に加え,オンライン診療実施クリニックへの紹介,予約管理,処方薬配送,クレジットカードによる支払いなど。
●問い合わせ先
TEL:03-6869-6938
E-mail:[email protected]
URL:https://telemedease.org/
オンライン診療サービス「curon(クロン)」[株式会社MICIN(マイシン)]
導入コスト0円で始めるオンライン診療
「curon(クロン)」は2020年5月初旬時点で,全国約3500件の医療機関への導入実績を有するオンライン診療サービスである。
サービスの特長
クロンが多くの医療機関に導入される理由は3つある。
1.導入コスト・維持コスト0円
クロンは初期費用,月額固定費用が0円である。医療機関の負担額は事務手数料(クレジットカードの決済手数料含む)4%のみ。
2.安心のセキュリティ体制
情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)に関する国際規格である,(ISO/IEC 27001:2013)を取得。医療機関や患者の情報を万全の態勢でセキュリティを保護している。
3.充実した診療機能
予約,問診,診察,決済,処方せんや医薬品の配送手続きまですべてクロンのシステムで管理することができる。医薬品の配送については,全国の有力薬局と連携しネットワークを構築。
●問い合わせ先
営業戦略部
E-mail:[email protected]
URL:https://curon.co/
first call for オンライン診療[メドピア株式会社]
医師と患者さん双方にとって,簡単でシンプルに使えるオンライン診療サービス
「first call for オンライン診療」は,クリニックの医師がオンライン診療を始める第一歩を支援するツールで,オンライン診療を行う上で必須の機能(TV電話機能,医師のメモ機能,チャット機能)を搭載。医師はシステムにログイン後,患者さんと調整した診療予約時間を登録。患者さんは,会員登録を行わず,予約設定後に送られてくる指定のURLまたはパスコードをクリックするだけでTV電話による通話ができる。PC・スマートフォンのいずれのデバイスでも利用可能で,医師と患者さん双方にとって使いやすいデザイン設計としている。
本サービスのご利用には,医師専用コミュニティサイト「MedPeer」への医師会員登録(無料)が必要。2020年12月末までの間は,本サービスを無料で提供している。
そのほか,オンライン診療に関する情報やニュース,導入における疑問を解決するためのガイドを以下Web上で公開している。
https://medpeer.jp/telemed/guide
●問い合わせ先
URL:https://telemed.medpeer.jp/
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