FEATURE 
MRI検査を“Smart”に変える! 
1.5T 超電導MRI「ECHELON Smart」

2017-9-25


ECHELON Smart

2017年3月,日立製作所は1.5T超電導MRIシステムの新製品「ECHELON Smart」を発売した。3月にオーストリア・ウィーンで開催されたECR2017や4月に横浜で開催されたITEM 2017では実機が展示され,来場者の注目の的となった。SmartQUALITY,SmartSPEED,
SmartCOMFORT,SmartECO,SmartSPACEの
 “5つのSmart” をコンセプトに開発されたECHELON Smartは,1.5Tならではの高画質や高スループットだけでなく,超電導MRIに新たな価値を提供する。

超電導MRI検査を大きく変える要素の一つが,静音化技術“Smart Comfort”である。従来システムと撮像時間,コントラスト,SNR,空間分解能をほぼ変えることなく,撮像音を最大で94%低減することを可能にした。また,経営に貢献する省エネ機能は,連続運転のために最も消費電力が大きかった冷却装置を一時停止させることで,効果的に電力消費を削減し,最大17%のランニングコスト低減を図っている。もう一つの大きな特長が,柔軟な設置性だ。MRI本体と機械室設置の電源ユニットをつなぐケーブルの長さを延長したことで,レイアウトの自由度が向上し,機械室を検査室に隣接する必要がなくなった。そのため,ガントリの最小設置面積(幅4850mm×奥行3280mm)を確保できれば,スペースが限られるオープンMRIの検査室にECHELON Smartをリプレイスすることも可能となる。

ECHELON Smartは,「設置スペースやコストに限りはあっても画像診断に確かなクオリティとスピードを」と考えるクリニックや小規模病院の期待に応えることができる1.5T MRIである。長年,永久磁石型オープンMRIとpatient friendlyを追究し続けてきた日立だからこそ実現できた新たな選択肢が,MRI検査を変えていくだろう。

 

オープンMRIからECHELON Smartへのリプレイスを決めたクリニックの実例を紹介する


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